イタリアのメディアによると、フェラーリF1チーム代表を務めるマウリツィオ・アリバベーネは、まもなくフェラーリを離れ、彼のプロフェッショナルキャリアの新たな一章を始めるかもしれないという。
現在61歳のアリバベーネは、イタリアのトリノを本拠地とする有力サッカーチームで、“ユーべ”の愛称で知られるユベントス・フットボール・クラブの経営陣に加わるのではないかと噂されている。
またしてもF1タイトルをマラネロに持ち帰ることに失敗したとして、アリバベーネのフェラーリにおける将来が疑問視されていることから、今回の噂がささやかれることになった。
しかし、ユーべとフェラーリはアニエリ家と一家の持ち株会社エクソールをともに母体としていることから、この象徴的な2チームは当然のことながら近い関係にある。
2018年シーズン序盤、フェラーリは最大のライバルであるメルセデスに2連勝をあげ、その後もコンスタントにポイントを獲得したセバスチャン・ベッテルは第10戦イギリスGP終了時点でドライバーズランキングの首位に立っていた。
しかし、後半戦となる第11戦ドイツGP以降、チームとベッテルによる一連のミスにより、メルセデスはタイトル争いでフェラーリを追い抜き、戦いはルイス・ハミルトンが優勢となった。
第16戦ロシアGPでは、フェラーリが劣勢であることをまたも表すことになり、アリバベーネは、チームがライバルに対して適切に戦うことができていないことを認めた。
「金曜日から、ソチでの週末は我々にとってより厳しいものになった」とアリバベーネは語った。
「我々は理想的なセットアップを見つけるのに最大限の努力を尽くしたにも関わらず、予選と決勝で直近のライバルたちに対し十分な競争力を発揮できなかった」
「他のコースでのパフォーマンスと比べると、ソチでは何かが欠けており、我々はライバルに対しポイント差を縮めることができなかったのだ」