2019年のダカールラリーに参戦するX-raidミニJCWチームは10月2日、2018年大会までプジョーのワークスドライバーだったカルロス・サインツ、シリル・デプレ、ステファン・ペテランセルの3名をチームに迎えることを正式に発表した。
X-raidは2018年、従来の四輪駆動モデルである『ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・ラリー』とバギータイプの『ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギー』の2タイプを用意してダカールに臨んだ。
しかし、バギータイプデビュー初年度はトラブルなども重なり、2018年限りでダカールでの活動を終了したプジョー勢に及ばず苦戦。従来の四輪駆動モデルも上位に食い込むことができなかった。
2019年1月に控えた2019年大会に向けて、チームはサインツ、デプレ、ペテランセルの3名を招聘して体制を強化。3名に改良型のミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギーを託して2015年以来の総合優勝を目指す。
また、このうちサインツとデプレについては、10月4日に開幕するラリー・モロッコにも参戦。2019年1月のダカールに向けてマシンへの適応と熟成を進めていくという。
2017年大会を含め、通算13度のダカールウイナーであるペテランセルは「私にとって来年のダカールは特別なものになる。2012~13年以来にX-raidへ復帰する大会だからね」とコメントしている。
「以前X-raidに在籍していたとき、多くの素晴らしい思い出を作ることができた。当時、一緒に働いていたスタッフも残っているから、もう一度チームに戻ることができてうれしいよ」
「我々は第2世代にあたるミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギーをドライブする。これは初代から大幅に改良されたモデルなんだ。すでにテスト走行をしているけれど、エンジンはよりパワフルになった」
「ショックアブソーバーも大きくアップデートされているし、車重もさらに軽くなっている。この改良でバギーはさらに速さを増したんだ。ダカールラリーでハイレベルな戦いを繰り広げる準備はできているよ」
2度のWRC世界ラリー選手権チャンピオンであるサインツは「新しいマシンで(ダカールに)挑むときは、いつも新たな挑戦が待ち受けている。X-raidとは満足行く形で作業を進めてきたし、ともにベストリザルトを目指して戦う準備はできている」と述べている。
バイク部門で5度のダカール制覇を成し遂げているデプレは「ステファンとカルロスとともに新たにミニ陣営へ加わることはメリットしかない。彼らはダカールの達人だからね」と語った。
2019年のダカールラリーは年明け1月6~17日まで開催。今回は全行程がペルー国内で行われる史上初のイベントとなる。