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2019年登場の新型アストンマーチン・バンテージGT3、VLN8にテスト参戦へ

2018年10月02日 16:41  AUTOSPORT web

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2018ル・マン24時間の会場でワールドプレミアされた新型アストンマーチン・バンテージGT3
アストンマーチンは2018年6月にル・マンで世界初公開した新型GT3カー『アストンマーチン・バンテージGT3』を、10月6日に開催されるVLNニュルブルクリンク耐久シリーズ第8戦でレースデビューさせると発表した。

 2012年にデビューしたV12バンテージGT3の後継機として開発され、2019年3月の公認取得を目指す新型バンテージGT3は、ベース車のフルモデルチェンジにあわせてボディスタイル、パワートレインが一新されたアストンマーチンの新型GT3マシンだ。

 アストンマーチン・レーシング(AMR)によって、すでにWEC世界耐久選手権のLM-GTEプロクラスに投入されているバンテージAMRの派生モデルとして知られる同車は、4リッターV8ツインターボエンジンをフロントに搭載。可変ブーストによって最大545馬力を発揮する。

 そんな新型バンテージGT3は、ワールドプレミアされたル・マンのサルト・サーキットで、アストンマーチン主宰したイベントレースへ出場した以外にレース参戦経歴はなく、今回のVLN8が初めての公式戦となる。

 アストンマーチンは今後の開発やマーケティングにも影響するこのテスト参戦に際し、ワークスドライバーのダレン・ターナーと同じくAMRドライバーのマキシム・マルタンの起用を発表。前戦のVLN7で同じくGT3未承認の『ポルシェ911 GT3 R』を走らせたファルケン・モータースポーツと同様に、SP-Xクラスから“ノルドシュライフェ”の4時間耐久レースに臨む。

「ニュルブルクリンクで新型『バンテージGT3』の初めてのレースを任せてもらえたことは僕にとって大きな栄誉だ」と語るのは3度のル・マンウイナーであるターナー。

「ノルドシュライフェはGTレースの“心のふるさと”のような特別な場所だ。だから新しいプログラムを始めるうってつけだと思う」

「巨大なコースはクルマにとって大きな挑戦の場となる同時に、僕らがバンテージGT3の限界を見つけ、それを広げるのに必要な舞台と言えるだろう」

 また、今年5月のニュルブルクリンク24時間にターナーらと参戦したマルタンは「僕たちは古いクルマ(V12バンテージGT3)で過去最高位の総合4位を獲得しているから、新しいクルマのパフォーマンスを知るのを待ちきれないんだ」とコメント。

「このプロジェクトは大きなチャレンジであり、新車開発の一環としては素晴らしいものだと思うよ。僕たちはGTEバージョンの理解があるので、その派生モデルである新型GT3がノルドシュライフェでどのような反応をみせてくれるのか興味深いところだね」と続けた。