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F1第16戦ロシアGP決勝トップ10ドライバーコメント

2018年10月01日 18:41  AUTOSPORT web

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2018年F1第16戦ロシアGP バルテリ・ボッタス
2018年F1第16戦ロシアGP決勝トップ10に入ったドライバーたちが日曜日を振り返った。

■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 決勝=1位


 バルテリは週末を通して素晴らしい仕事をした。彼は今、タイトルを争う立場にはないとはいえ、僕を前に出してくれるなんて、本物の紳士だ。通常なら(1-2を飾れば)皆で喜ぶけれど、バルテリがどれだけ辛い思いをしたか、僕には分かる。彼は優勝にふさわしい、素晴らしい仕事をした。
 僕が記憶する限り、F1の歴史のなかでこれほどおかしな日はないと思う。チームがこの決断を下した。すごく変な感じで、気分が落ち込む。これほど誇りに思えない勝利はない。

 チャンピオンシップのリードを広げたいと思うのは当たり前のことだ。僕らはチームでふたつの選手権を戦っている。でもトップでフィニッシュしてこんな気持ちになったのは初めてだ。

 バルテリに対しては、僕が頼んだことではないこと、チームがこうすべきだと考えたのだということを伝えた。それでも僕としては気まずい思いだ。
 こんなことをしてくれるチームメイトは多くはいない。

 無線でチームから「バルテリが前に出してくれる」と伝えられた。僕はそんなことは望んでいなかった。だからチームに「バルテリにペースを上げるよう言ってくれ。すぐ後ろにセバスチャンがいるから」と言ったんだ。

■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 決勝=2位


 難しい一日だった。チームにとっては、最大限のポイントを稼げたからいい結果だったと思う。でも僕個人にとっては厳しいレースだった。

 僕らは常にすべてのシナリオとすべての事実を踏まえて行動する。ルイスはドライバーズ選手権を、チームはコンストラクターズ選手権をかけて戦っている。だから常にプランを用意するわけだけど、実際レースで何が起こるかを予想するのは難しい。

(チームは正しい判断をしたと思うかと聞かれ)チームにとってどちらが優勝でどちらが2位でも、入ってくるポイントは同じだ。でも、ルイスはドライバーズ選手権を争っていて、僕はそうじゃない。だからチームにとってこれが理想的なリザルトだ。僕にとっては理想的ではないけれどね。


■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=3位


 今日はマシンのフィーリングがすごくよくて、プッシュすることができた。ただ、ライバルたちほどの速さがなかった。昨日よりはペースがよかったが、彼らにプレッシャーをかけられるほどではなかったんだ。

 やれることはすべてやって表彰台に立つことができたのでうれしい。もちろん、僕らが目指していた結果ではないけれど。

 スタートはうまくいったが、スペースがなくて、行き場を失った。ピットストップの後、ルイス(・ハミルトン)の前に出ることができた。でも彼にはオーバーテイクする力があって、僕にはどうすることもできなかった。

 この2戦でいくつかポイントを失ったことが響いているが、今後のプランは用意してあるし、残りレースのなかで進歩することができると思う。僕らとの相性がいいサーキットもいくつかある。これからもプッシュし続けなければならない。今後何が起こるかなんて、誰にも分からないんだから。

(ハミルトンとの点差が50点に拡大したことについて語り)自分たちにはチャンスがあると今も信じている。(ハミルトンの)後ろでフィニッシュしたから、チャンスが増えたわけではないけれど、(彼が)一度でもリタイアしたら、状況は変わる。2回リタイアしてくれると理想的だよね! 別にルイスがそうなるよう祈っているわけじゃないけど。

 でもとにかく、何が起こるかは分からないから、常に最大の力を出し続けなければならないんだ。今週末はそれができなかったかもしれない。今後のレースで勝つことに集中していく。


■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 決勝=4位


 僕にとってはほとんど何も起きないレースで、ずっと単独で走行していた。残念だけど予想していたことだ。マシンの感触はとてもよかった。最初のタイヤセットでは左フロントに少し苦しんだものの、ソフトに交換してからはすごく快適に走ることができた。

 昨日の予選であまり速さがなかったのが残念だ。決勝ではオーバーテイクが本当に難しかった。

■アストンマーチン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=5位


 後方グリッド(19番グリッド)から5位フィニッシュというのはすごくいい結果だと思う。スタートをうまく決めて、1周目をうまく乗り切った。その後も予想していたよりも楽にトラフィックを抜けていき、タイヤの管理もとてもうまくやれた。

 グリッドで目の前のピエール(・ガスリー)がストールしたから、彼を避けなければならなくて、それはちょっと厄介だった。ターン2に向けて、絶対に誰かと接触したりしないように気をつけて走った。そうして8周を走ったころには5番手に上がっていたんだ。

 フェラーリとメルセデスはタイヤ交換を済ませると、僕の後ろの位置でコースに復帰した。思いがけず、レースをリードすることになり、彼らをずっと抑えておくこともできた。使い古したタイヤでもすごくいいペースで走れた。

 ピットストップを済ませた後は、確実にチェッカーを受けることを目指して走った。(スタートタイヤにソフトを選んだ)僕らのタイヤ戦略は正しかったと思う。最初にできるだけ長いスティントをとりたかったので、ソフトが唯一の選択肢だった。

 今日のレースは思っていたよりうまくいった。今シーズン残りのレースでも予想以上の結果を出せるといいね。今日は走っていて楽しかったし、誕生日にふさわしいリザルトをつかむことができたよ(注:9月30日は21歳の誕生日)。


■アストンマーチン・レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 決勝=6位


 オープニングラップに混乱があったので、あとで細かいことを見直して、今後に役立てたい。ターン8で2台がバトルをしていて、彼らを抜きにいったら、マーブルに乗ってしまった。それでコースを外れて、いくつかポジションを落とした。

 それから、前を走るマシン、たぶんマクラーレンだったと思うけど、そのスリップストリームを使って、トウから抜けた時にデブリにヒットし、フロントウイングにダメージを負った。その状態で走らなければならず、結局、上位に追いつくことができなかった。

 僕らは2台とも(ペナルティを受けて)グリッド後方からスタートしたので、今日はチームにとって5位と6位が最大の結果だったと思う。ただ、同じ6位でも、7位ではなく5位に近づきたかったな。

 今週末は予想よりペースがよかったけれど、ここでペナルティを消化するというのは正しい判断だったと思っている。これからの鈴鹿、オースティン、メキシコの方がデータ上では僕らに合っているからね。

 シャンパンの味を忘れてしまったから、今シーズン中に味わいたい。そのために鈴鹿では全力で戦うつもりだ。


■アルファロメオ・ザウバーF1チーム
シャルル・ルクレール 決勝=7位


 今日の結果にはとても満足している。いい戦略で戦い、マシンの感触もよく、最高のレースができた。レース序盤のオーバーテイクはきわどかったけれど、あれを成功させたからこそ、7位を手に入れることができた。

 これほど素晴らしい結果を出すことができて、最高の気分だよ。毎週懸命に作業に取り組んできた、その努力がいい形で報われた。

 今回もまたポイントを獲得できてうれしい。日本での次のレースが待ちきれないよ。

■ハースF1チーム
ケビン・マグヌッセン 決勝=8位


 厳しいレースだった。僕らには十分なペースがなかったため、1周目からフォース・インディアを抑え続けるだけのレースになってしまった。その状況のなかで最大限の結果を出したと思う。

(シャルル・)ルクレールは僕らにとっては速すぎた。彼は僕を抜いたと思ったらあっという間に遠ざかって行った。だから今日僕らにできたのは、フォース・インディアを抑え切ることぐらいだった。予選ではいいペースを発揮できたが、それに比べると今日はあまり速さがなかった。

 今は鈴鹿を楽しみにしている。僕らが強さを発揮できるコースだと思うし、あそこは走っていて最高の気分になるんだ。楽しみだね。

■レーシング・ポイント・フォース・インディアF1チーム
エステバン・オコン 決勝=9位


 9位という結果は悪くはないけれど、もっと上を望んでいた。ハースに勝てるだけのペースはあったはずなんだ。

 ケビンにチャレンジするために、チームは僕とセルジオのポジションを入れ替え、それぞれにチャンスをくれた。でもあの長いDRSゾーンがあっても、オーバーテイクするのは難しかった。残念だよ。

 スタートの時点からケビンと戦い、その間にシャルル(・ルクレール)に抜かれてしまった。物事がまるでうまくいかない一日だった。でも、レースで起きたことを考えると、2台揃ってポイントを獲得できてよかったと思う。

■レーシング・ポイント・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 決勝=10位

 今日はチーム全員で、できることはすべて試してみた。レースの最初から最後までプッシュし続けたのに、ポイントを最大限確保することができなかったのは残念だ。

 僕の方が(ケビン・)マグヌッセンにプレッシャーをかけることができるとの判断から、(オコンと)ポジションを入れ替えた。でも僕にも抜くことができなかった。

 今日のレースは楽しいものだったとはいえない。終盤は互いを追いかけ合うことしかできなかったんだ。オーバーテイクが本当に難しかった。追い越しを可能にするには、DRSゾーンをあと数百メートル長くすべきかもしれない。

 ベストを尽くし、チームとしていい仕事をしたけれど、今日は9位と10位が精いっぱいだった。