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WRC:フォード、2年をともにしたオジエへ謝意。「2019年に向け強力パッケージを用意」と自信も

2018年10月01日 15:31  AUTOSPORT web

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WRCに“絶対王者”として君臨しているセバスチャン・オジエ。2019年からシトロエンへ移籍する
WRC世界ラリー選手権に参戦しているMスポーツを支援するフォード・パフォーマンスのグローバルディレクター、マーク・ラッシュブルックは2018年限りでチームを離れるセバスチャン・オジエに対して謝意を述べるとともに「2019年に向けて強力なパッケージを用意できる」と自信を示した。

 オジエはフォルクスワーゲンがシリーズを撤退した2016年末にWRC最上位クラス唯一のプライベートチームであるMスポーツに加入。移籍初年度にドライバーズタイトルとコドライバーズタイトル、マニュファクチャラーズタイトルの3冠をチームにもたらした。

 この活躍もあって、2018年はフォードがチームへの関与を強化し、Mスポーツ・フォードとしてシリーズを戦っており、チームランキングでは第10戦終了時点でトップと40点差の3位につけている。

 そんなチーム躍進の原動力となっているオジエは9月28日、2018年限りでMスポーツ・フォードを離脱すると発表。2019年は古巣であるシトロエンからWRCへ参戦することを明らかにした。

 この発表を受けてラッシュブルックは「2018年限りでセバスチャン(オジエ)と(コドライバーの)ジュリアン(イングラシア)がMスポーツ・フォードを離れることをフォードの全スタッフが残念に思っている」と語った。

「個人的にも、彼らがこの2シーズンに渡り、チームとともに成し遂げてくれたことには心から感謝しているし、彼らの未来が明るいものであることを願う」

「また我々はフォード・フィエスタWRCをはじめとする強力なパッケージを揃えており、2017年の成功を繰り返すべく、残り3戦に集中していく」

「長年のパートナーであるMスポーツとともに2019年のドライバーラインアップについて共同作業を進めており、世界中のあらゆるモータースポーツ活動で目標としているものに向けて、強力なパッケージを用意できると自信を持っているよ」

 またMスポーツのウィルソン代表は「この2年間、セバスチャンとジュリアンがチームのためにしてくれたこと、すべてに感謝している」とのコメントを発表している。

「彼らのプロフェッショナリズムと細部までこだわる精神、決断力と類まれなスピードは称賛されるべきもので、彼らが去っていく姿を見るのは残念だ」

「彼らとともに達成してきたことを心から誇りに思うし、彼らと過ごした時間は長く記憶に留まり続けるだろう」

「恐らくキャリアの最終章になるであろう彼らの新たな一歩が成功することを願っているが、まだ2018年シーズンは3戦が残っている。我々はシリーズタイトル防衛に向けて110%の力で戦っていく」