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ナチスの悲劇と現代の難民問題が重なり合う 『未来を乗り換えた男』来年1月12日公開へ

2018年10月01日 10:51  リアルサウンド

リアルサウンド

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 クリスティアン・ぺッツォルト監督最新作『未来を乗り換えた男』が、2019年1月12日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開。あわせてポスタービジュアルが公開された。


 原題『Transit』の本作は、べルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した『東ベルリンから来た女』や『あの日のように抱きしめて』など、歴史に翻弄された人々の数奇な運命を描いてきたドイツを代表する名匠ぺッツォルトが監督を務めた。作家アンナ・ゼーガースが1942年に亡命先のマルセイユで執筆した小説『トランジット』を現代に置き換え、ユダヤ人がナチスの理不尽な迫害を受けた戦時中の悲劇と、祖国を追われた難民をめぐる現代の問題を重ね合わせるという試みに挑戦。別人になりすますことで新たな未来へ乗り換えようとする元レジスタンスの青年と、夫を捨てた過去に縛られる謎めいた美女が、船による国外出航のタイムリミットが迫りくるなかの危うい恋の行方を、サスペンスフルに描き出す。


 主人公ゲオルクを演じるのは、ドイツ映画賞6部門を制した『ヴィクトリア』、巨匠ミヒャエル・ハネケの『ハッピーエンド』などに出演し、2018年ベルリン国際映画祭にてシューティング・スター賞を受賞したフランツ・ロゴフスキ。一方マリーは、フランソワ・オゾン監督作品『婚約者の友人』にて、セザール賞やヨーロッパ映画賞にノミネートされたパウラ・べーアが演じている。(リアルサウンド映画部)