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全日本F3選手権第9戦SUGO:坪井がSUGOラウンドを制圧。10連勝&今季15勝目を飾る

2018年09月30日 16:31  AUTOSPORT web

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全日本F3選手権第9戦を制し10連勝のポーズをとる坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)
全日本F3選手権第9戦は9月30日、宮城県のスポーツランドSUGOで15周の決勝レースが行われ、ポールポジションスタートの坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が逃げ切り、このSUGO大会で全勝。今季の勝ち星を15に伸ばした。

 7月の第4ラウンド、9月の第6ラウンドと岡山国際サーキットでの2大会で開催が予定されていた第9戦は、それぞれ悪天候の影響で中止となり、急遽ここSUGOでの第7ラウンドに組み込まれていた。1大会4レースという2日間もこの第9戦がラストレースだ。

 ただ、悪天候の影響で午前の第17戦同様にスタート時刻が早められ、周回数も当初予定の18周から15周に減らされた。低い雲が垂れ込めるなか、15時05分にフォーメーションラップが始まった。

 第17戦でクラッシュを喫した大湯都史樹(TODA FIGHTEX)はマシンのダメージが大きく、またF3-Nのジェイク・パーソンズ(NODAレーシング)もエンジントラブルのためグリッドにつくことができないまま迎えたスタートでは、坪井がこのレースもホールショットを決めトップで1コーナーへ。第17戦で出遅れた宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)もこのレースでは2番手を守った。

 3番手には笹原右京(THREEBOND)が続き、4番手争いは1コーナーから3コーナーまでの攻防で阪口と片山義章(YTB F318)が競り合っていたが、これを片山が制し4番手へ。ただ2周目以降、片山を先頭に阪口、金丸悠(B-MAX RACING F3)、小高一斗(Planex スマカメ・F3)、河野駿佑(HubAuto F318)、藤波清斗(B-MAX RACING F3)が競り合う展開となっていた。

 そんな4番手争いは、5周目に片山がヘアピンでコースオフ。これで阪口が4番手、金丸が5番手という展開に。6番手に浮上した小高の背後には藤波が浮上し、ポイントを争う戦いに変化していった。

 トップの坪井は、そんな中団争いを後目に、危なげなく15周をプッシュしトップチェッカー。1分27秒750というファステストラップを記録し、第16戦でファステストを逃した以外、SUGOでの4レースでほぼパーフェクトとなる優勝を飾った。これで坪井は今季15勝目。連勝記録は10に伸びた。

 2位は宮田、3位は笹原という結果に。阪口、金丸、そしてポジションを守り切った小高が6位でチェッカーを受け、スポット参戦ながらF3での初ポイントを獲得している。