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「ケモノ」が日本初のショー 営業時間中の西武渋谷店で開催

2018年09月30日 16:22  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

フィナーレの様子 Image by: FASHIONSNAP
生きていくうえで感じる不思議をファッションに。アイピーユー(I.P.U)が手掛ける「ケモノ(kemono)」が9月29日、日本でのデビューショーを営業時間中の西武渋谷店内で開催した。

 ケモノは「纏うアート」を軸に、DJやバンド活動を行うアイピーユー(I.P.U)が日々の生活を通して経験した違和感や、人間に対して抱く好奇心をもとにコレクションを展開するブランド。過去にはバンクーバーファッションウィーク(Vancouver Fashion Week)でショーを行っているが、日本での開催は初となる。
 今回のショーで発表した2019年春夏コレクションは「透藍生(とうあいせい)」をテーマに12型を制作。人間が生まれたばかりの何色にも染まっていない透明な状態から時が経つことで変化し色づいていく過程と、生命が生まれた起源である海の色が元々は透明で、人間の知覚の影響で藍色に見えていることから着想を得たという。
 ファーストルックでは、クリア素材のコートと同素材の下駄を着用したモデルが登場。黒、白、グレーを基調に立体的なシルエットにまとめた。オーバーサイズのジャケットには異なる長さのテープやプリーツ加工が施され、動きのあるデザインに仕上げられた。
 様々なストーリー性を意識し、音響はバンドの「シープローア(sheeplore)」に依頼。営業中の百貨店でのショーの開催について、アイピーユーは「違和感のある空間でショーを開催することに興味があり、普遍的な買い物の空間とショーの特別な状態を混合させたかった」と話す。今後については「野外など、不思議な場所を使ってショーをやりたい」と意欲を示した。
 今シーズンのアイテムを含むケモノの商品は公式オンラインショップで購入が可能。また、展示会での受注販売や、ポップアップなど期間限定店舗の展開を予定している。
■2019年春夏コレクション:全ルックはこちら