トップへ

全日本F3選手権第17戦SUGO:ウエットレースも坪井の連勝止まらず。笹原、金丸が表彰台

2018年09月30日 12:42  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ガッツポーズでチェッカーを受ける坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)
全日本F3選手権第17戦は9月30日、宮城県のスポーツランドSUGOで20周の決勝レースが行われ、ウエットのなかポールポジションスタートの坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が優勝。今季14勝目を飾った。

 1大会4レースで争われる全日本F3選手権の第7ラウンドも、この第17戦が3レースめ。ただ台風24号の接近にともない荒天が予想されることから、大会審査委員会はこの日のタイムスケジュールを変更。当初25周の予定だった第17戦は20周に改められ、スタート時間も20分早い11時20分スタートとなった。なお、午後に予定されている第9戦も15時55分からの予定が、15時05分スタートに、周回数も18周から15周に変更されている。

 この日のSUGOは朝から雲が低く垂れ込め、路面はウエットコンディション。細かな雨が降り続くなかでフォーメーションラップが始まった。迎えたスタートでは、ポールポジションスタートの坪井がスタートを決めるも、2番手スタートの宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)の蹴り出しがやや遅れ、その間に笹原右京(THREEBOND)、金丸悠(B-MAX RACING F3)が2~3番手へ浮上する。

 ただ1周目、2コーナーから3コーナーにかけて山口大陸(タイロクレーシング28号)がスピン、これを避けた三浦愛(EXEDY B-MAX F317)、さらにDRAGON(TEAM DRAGON F3)がコースアウトを記する。さらに3コーナー立ち上がりでは、阪口晴南(TODA FIGHTEX)、大湯都史樹(TODA FIGHTEX)が接触したかスピン、これを避けた小高一斗(Planex スマカメ・F3)がスピンしガードレールに接触するアクシデントが。これで阪口と小高はマシンを止めてしまった。

 混乱のオープニングラップを制したのは坪井で、さらに笹原、金丸、そして宮田、片山義章(YTB F318)と続く展開。混乱のなか順位を上げたのは今回が2ラウンド目のF3となる藤波清斗(B-MAX RACING F3)で、6番手につけていく。

 阪口と小高のマシンがコースサイドに停止していたこともあり、2コーナーからS字がレース序盤はずっとイエローフラッグが提示される展開となったが、さらに7周目にはDRAGON(TEAM DRAGON F3)が2コーナーでコースオフ。1~2コーナーがイエローフラッグ区間となったこともあり、抜きどころが限られるレースとなった。

 中盤、上位はウエットのなかでプッシュを続けていったが、接近戦が展開されたのは藤波、河野駿佑(HubAuto F318)、根本悠生(Albirex-RT)の6番手争い。そのなかで15周目に6番手に浮上したのは根本。終盤は雨量が変化するなかで各車の間隔も離れ、そのままチェッカーを迎えることになった。

 今季14勝目を9連勝で飾ったのは坪井で、2位は第14戦以来となる笹原に。3位は金丸となった。宮田、片山、根本と続くトップ6となっている。