2018年F1ロシアGPの土曜予選で、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは13番手、ブレンドン・ハートレーは16番手だった。
金曜に新スペックのパワーユニット(PU)/エンジンを2台に搭載したものの、ホンダは「新たなPUのセッティングに関してさらなる調整が必要と判断」し、土曜FP3以降は前戦で使用したスペックを使うことを決めた。次戦日本GPでは最新スペックが投入される見込みとなっている。金曜にシーズン中に使用できる基数制限を超えたパワーユニットのエレメント交換を行ったため、ふたりはペナルティを受け、グリッド後方からスタートすることが決まっている。
さらにハートレーは土曜に新しいエレメント(7基目のターボチャージャーとMGU-H)を入れたため、追加で10グリッド降格のペナルティを科された。
FP3ではガスリーは21周を走行し1分35秒125で12番手、ハートレーは22周を走行し1分36秒033で16番手だった。
予選Q1、ガスリーは1分34秒383で13番手となりQ2に進出。グリッド降格が決まっているため、Q2を走行せずに予選を終え、他にもタイムを出さなかったマシンがあった関係で、ガスリーの順位は13番手となった。ハートレーはQ1で1分35秒037で16番手となり、敗退した。
土曜に発表された暫定グリッドでは、他のマシンのペナルティの関係でガスリーには17番グリッド、ハートレーには18番グリッドが与えられている。
■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
車体パフォーマンスマネージャー ギヨム・ドゥゾートゥ
FP3では、両マシンで予定していたプログラムを完了することができた。グリッド降格も考慮して、今日は通常のFP3とは異なり、ロングランに集中した。それによって、両ドライバーは、レースでの燃料とタイヤマネージメントについて理解を深めることができた。今週末は我々はレースパフォーマンスに焦点を置いている。
パワーユニットの仕様を以前のものに戻したため、ストレートでの競争力は(新スペックを使っていた)昨日より少し落ちた。しかし新スペックには、キャリブレーションやシャシーとのマッチングなど、いくつかのエリアにおいてまだ作業を行うべき点があるため、載せ替えることになった。(ペナルティにより)グリッド後方からスタートすることは元々決まっていたため、ホンダのこの決断を全面的に支持する。
予選セッションは計画どおりに進み、ピエールは最初のアタックでQ1を通過するタイムを出した。彼は前を走るマシンからトウを得たことに助けられた部分はあるが、我々には楽にQ2に進めるだけの速さがあった。ペナルティでグリッドが決まってしまうため、Q2には参加しないことを決めた。
ブレンドンは最初のアタックラップではQ2に進出できるだけのタイムを出せず、2回目のアタックでは(セルゲイ・)シロトキンが原因のイエローフラッグの影響を受けてしまった。
これから決勝に向け、さまざまな選択肢を評価していく。中団でのライバル、特にハイパーソフトタイヤでスタートするマシンに戦いに挑んでいきたい。