スクーデリア・トロロッソのチーム代表フランツ・トストが、ダニール・クビアトの復帰について、クビアトは高い能力を持ったドライバーであり、もう一度F1で走るチャンスを与えるべきであると考えたと語った。
ロシアGPの土曜29日、2019年トロロッソ・ホンダのドライバーとしてクビアトが起用されることが正式に発表された。クビアトはかつてレッドブル傘下のドライバーで昨年はトロロッソで走っていたが、2017年終盤に解雇され、現在はフェラーリの開発ドライバーを務めている。
しかしピエール・ガスリーが来季レッドブルに昇格するのに伴い、トロロッソはドライバーを探す必要に迫られ、結局クビアトを復帰させることを決めた。
「ダニールの復帰についてお話しすると、彼はF1で走るチャンスをもう一度与えられるのに値するドライバーであると、私は信じている」とトストはコメントした。
「彼は天性のスピードを持った、高いスキルのあるドライバーであり、それをキャリアのなかで何度か証明してきた。過去に難しい状況に直面したことがあったのは確かだ。しかしレースからいったん離れて、人間として成長する時間を持ったことが、その紛れもない能力をコース上で発揮する助けになるものと、私は確信している」
「我々は彼に優れたパッケージを提供するために全力を注ぐ。彼の最良の時はこれから訪れる。チームに戻ってくる彼を歓迎し、ともに素晴らしいシーズンをスタートすることをうれしく思っている」
トストはガスリーがレッドブル・レーシングに昇格することは喜ばしいことであるとも述べている。
「ピエール・ガスリーは昨年F1デビューを飾って以来、印象的なパフォーマンスを見せてきたことで、来年アストンマーチン・レッドブル・レーシングで走ることが決まった」
「彼の力が正当に評価された結果であり、トロロッソ代表としては、ヘルムート・マルコのレッドブル・ジュニアプログラム出身のドライバーがレッドブル・レーシングに昇格し、このシステムがまたもや役割を果たしたことを喜んでいる」