スクーデリア・トロロッソは2019年のレースドライバーとしてダニール・クビアトを起用することを、29日、発表した。クビアトは昨年終盤、レッドブル傘下から離れ、今年はフェラーリの開発ドライバーを務めている。
ロシア出身24歳のクビアトは、かつてレッドブルの育成ドライバーであり、2014年にトロロッソからF1にデビュー、2015年にレッドブル・レーシングに昇格したものの、2016年スペインGPからマックス・フェルスタッペンと交代させられる形でトロロッソに戻された。レッドブル時代にクビアトは、表彰台2回(2位1回、3位1回)を獲得している。しかしトロロッソに戻ってからは、精彩を欠き、2017年アメリカGPを最後に解雇されてF1シートを失った。
レッドブルとの契約を終えたクビアトは、2018年にフェラーリと契約、開発ドライバーに就任した。
ダニエル・リカルドが2019年、レッドブル・レーシングからルノーに移籍するという決断をしたため、レッドブルは後任として現在トロロッソ・ホンダで走るピエール・ガスリーを昇格させることを決めた。トロロッソは従来、レッドブルジュニアドライバーを乗せて育成するという役割を担っているが、現在適切な若手を擁しておらず、首脳陣はクビアトを復帰させることを決めたといううわさがサマーブレイク後ぐらいから流れていた。
ロシアGPの土曜、トロロッソはリリースを発表、2019年、ガスリーの後任としてクビアトがチームに復帰することを明らかにした。
今回クビアトのチームメイトについては発表されなかった。現在のレースドライバー、ブレンドン・ハートレーはガスリーほどのパフォーマンスを見せておらず、一時はシーズン途中での解雇もあり得るとささやかれたほどで、2019年に残留するかどうかは明らかではない。