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資生堂初代社長 福原信三の美学を紹介する展覧会が開催

2018年09月29日 15:12  Fashionsnap.com

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資生堂ギャラリーは2019年に開廊100周年を迎えることを記念し、資生堂の初代社長で同ギャラリー創設者の福原信三氏の美学を紹介する特別展「それを超えて美に参与する 福原信三の美学 Shinzo Fukuhara / ASSEMBLE, THE EUGENE Studio」展を開催する。2期に分けられ、1st展示が10月19日から12月26日まで、2nd展示が2019年1月16日から3月17日までの期間で行われる。入場無料。

 タイトルに掲げている「それを超えて美に参与する」は、ある領域を超えて美の創造に取り組むという意志を福原氏自らが述べたもの。「ある領域」とは絵画と写真、写真と俳句などといった芸術ジャンルの境界から、工芸品と工業製品との違い、既成の価値観や従来のものの見方を乗り越えるようなことを指し、福原氏はこうした活動を推し進めるためにオープンな場として資生堂ギャラリーや資生堂パーラーを開設するなど、自身の美学に基づき社会創造的な活動を行ってきた。同社は今回のプロジェクトに合わせて、福原氏が芸術や美に言及した200余のテキストをAI・自動言語処理による形態素解析を実施。活動の指針となった思考を独自に解釈したものをベースにキュレーションを行ったという。
 作品展示では、既定概念を押し広げアートを社会や経済と切り結んでいく新しい創造性のあり方を示してきた取り組みが福原氏に通ずるとして、イギリスの建築家集団「アッセンブル(ASSEMBLE)」と日本のアーティストスタジオ「ザ・ユージーン・スタジオ(THE EUGENE Studio)」とのトリプルコラボレーションを展開。1st展示はザ・ユージーン・スタジオが設定を、ASSEMBLEが空間全体を手掛ける。2nd展示では、アッセンブルのターナー賞受賞対象となったリバプールのグランビー・フォー・ストリーツのワークショップを開催。なお、アッセンブルにとっては同展が東京で開催する初の展覧会となる。
■それを超えて美に参与する 福原信三の美学 Shinzo Fukuhara / ASSEMBLE, THE EUGENE Studio展会期:1st 2018年10月19日(金)~12月26日(水)   2nd 2019年1月16日(水)~3月17日(日)会場:資生堂ギャラリー住所:東京都中央区銀座 8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階   tel. 03-3572-3901 fax. 03-3572-3951開廊時間:平日 11:00~19:00/日・祝 11:00~18:00休廊日:毎週月曜(月曜日が祝日にあたる場合も休館)入場料:無料