F1第16戦ロシアGP金曜の時点で、5人のドライバーがパワーユニット(PU)/エンジンのエレメントを交換し、グリッド降格ペナルティを受けることが明らかになった。
この週末、ホンダはパフォーマンスと信頼性の向上のため改善したパワーユニットを2台に投入した。ガスリー車には6基目のICE(エンジン)、ターボチャージャー、MGU-H、5基目のMGU-K、ハートレー車には7基目のICE、6基目のターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、4基目のコントロールエレクトロニクスが搭載された。
レッドブル・レーシングは、ルノーの最新Cスペックから新品のBスペックに交換。ダニエル・リカルドは5基目のICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、マックス・フェルスタッペンは4基目のICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、3基目のエナジーストア、コントロールエレクトロニクスを導入した。
さらにマクラーレンのフェルナンド・アロンソもルノーのパワーユニットを交換したことが明らかになった。アロンソ車には4基目のICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、3基目のエナジーストア、コントロールエレクトロニクスが搭載された。
いずれも1シーズンに使用できるエレメント数を超えての交換を行い、ペナルティとしてグリッド後方に降格されることが確定している。5人は16番グリッドから20番グリッドに並ぶ予定だが、新エレメントを早くコース上で使った者から上位に並ぶことになっているため、FP1開始前にピットレーン出口の列の先頭に並ぼうという攻防が見られた。その結果、アロンソ車に乗ったリザーブドライバーのランド・ノリスが最初にコースイン、チームメイトのためにグリッド好位置をゲットした。
正式なグリッドはFIAが決勝前に発表するまでは分からないものの、現時点ではアロンソが暫定的に16番グリッドを確保、その後ろにリカルド、フェルスタッペン、ガスリー、ハートレーが並ぶ見通しであるとFormula1.comは伝えている。