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嵐、King & Princeと『嵐にしやがれ』で再共演 2組をつなぐ共通点はキャラ立ちと自主性の高さ?

2018年09月29日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 9月29日放送の『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)に、King & Prince(以下、キンプリ)メンバー全員が出演する。番組では『King & Prince記念館』と銘打って、嵐がジャニーズの後輩であるキンプリの魅力に迫るという。


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 すでに一度、今年5月17日に放送された『VS嵐』(フジテレビ系)で初共演を果たしている嵐とキンプリ(平野紫耀と岩橋玄樹は8月11日放送の『嵐にしやがれ』で松本潤と共演)。18年のキャリアの違いがある2組は今まであまり共演の機会がなかったようだが、メンバーのキャラクターや活動スタイルにはどこか近しいものがある。


 キンプリといえば、デビュー曲で『花のち晴れ~花男Next Season~』(TBS系)の主題歌「シンデレラガール」のヒットが記憶に新しい。この楽曲によって彼らの名前はジャニーズファンの間のみならず広く知られることとなり、さらに『花のち晴れ』の主演を務めた平野紫耀は、一躍キンプリの人気を牽引するメンバーとなった。


 『花のち晴れ』は言わずと知れた大ヒット作品『花より男子』シリーズ(以下、花男)の続編。『花男』で“俺様キャラ”の道明寺司役を務めた松本潤はこの作品をきっかけに嵐の人気を牽引するようになり、特に第2シーズンの主題歌「Love so sweet」は嵐の楽曲の中でもファンだけでなく多くの人に愛される楽曲となった。


 松本にとってはいわば“花男の後輩”である平野。そんなシンパシーからキンプリの活動にも関心を寄せていたのか、松本はキンプリの「シンデレラガール」が最近のお気に入り楽曲のひとつだという。「めっちゃ聴いてる。俺友達に会う度『めっちゃいい曲だから』」と薦めたり、移動中の車の中でもBGMにしたりと大絶賛。キンプリにとっても憧れの先輩であろう松本からの“大好きアピール”は、きっと心強いエールとなったに違いない。“花男”という作品が嵐とキンプリをつなぐひとつの絆となっているのは言うまでもないだろう。


 また、デビュー当時から各メンバーのキャラクターがいきいきと際立っている点も2組の共通点だ。華がある佇まいとは裏腹にやんちゃで天然なコメントで笑いを誘う平野をはじめ、インテリで一見クールキャラだが頑張り屋の永瀬廉、運動神経抜群で感受性が豊かな弟キャラの髙橋海人、可愛らしいルックスに相反して負けず嫌いの岩橋玄樹、ひたむきで紳士的な神宮寺勇太、そしておっとりしたリーダー・岸優太と、幅広い層に愛される要素満点のキャラクターをメンバーそれぞれがすでに獲得している。


 特にリーダー・岸と、同じく嵐のリーダーである大野智には多くの共通点がある。趣味の釣りをはじめ、メンバー随一の歌唱力や抜群のキレと正確性を誇るダンス、そしてリーダーとしての懐の深さと謙虚さもその共通点のひとつだ。


 嵐が結成20年を迎えた現在でも「リーダーはジャンケンで決まった」と言い続けている大野。同じく岸も「みんなそれぞれの良さをもっているので(リーダーは)俺ではない」と、デビュー会見の席で集まったファンに支持されながらも謙虚すぎるほどの姿勢を見せていた。


 メンバーにいじられてもどっしりと構え、深い優しさで受け止めながら嵐のリーダーとして20年の歳月を過ごしてきた大野。マイペースさと懐の深さでメンバーやファンの信頼を手にし、嵐というグループを支えてきた彼の功労を思うと、岸も彼と同じくキンプリの唯一無二のリーダーになれる素養を多く持っているといえるだろう。


 さらに2組の間をつなぐ共通点には、メンバーの自主性の高さがある。嵐は松本が中心となって、自らコンサートの構成を考案したり、2016年発売の『Are You Happy?』ではメンバーそれぞれが楽曲をプロデュースしたり、とクリエイティビティの高さを発揮してきた。


 対してキンプリはCDデビューに当たり、メンバー自ら6人でデビューしたいとジャニー喜多川社長に志願したエピソードが知られている。また、初コンサートのプロデュースは岩橋が手掛けたという。グループとしての下積みが長かった点は嵐とは異なるが、活動の道筋を自ら開拓している点は同様と言えるだろう。


 デビュー前から“嵐超え”かと言われるほど注目を集めていたキンプリ。今回の『嵐にしやがれ』での共演で、どんな化学反応が起きるのか。そして、“先輩”嵐がキンプリにどのような刺激を与えるのかにも注目したい。(五十嵐文章)