アンヘル・ニエト・チームは、9月28日、電動バイクレース、『FIM Enel MotoE World Cup』(MotoE)のライダーにニコラス・テロルを起用することを発表した。
MotoEは2019年から新たに始まる電動バイクの新シリーズ。2019年シーズンはエネルジカ・モーターカンパニーのエネルジカ・エゴ・コルセのワンメイクで全5戦が予定されている。参戦するのは12チーム18名のライダーだ。
2019年のMotoE初年度に参戦することとなったテロルは、2004年に125ccクラスでグランプリデビューを果たした。2010年にアスパー・チーム(現アンヘル・ニエト・チーム)に移籍すると、2011年には16戦中8勝を獲得しチャンピオンに輝いた。同クラスは2012年に250ccのマシンを使用するMoto3と名称を変えたことからテロルは125ccクラス最後のチャンピンとなる。
2012年からMoto2クラスにステップアップし、2013年は3勝しランキング7位でシーズンを終えた。2014年までMoto2クラスで参戦し、2015年はスーパーバイク世界選手権(SBK)に戦いの場を移すこととなった。
2015年は成績不振によりシーズン途中でチームを去り、ケガをしたジュール・クルーセルの代役でスーパースポーツ世界選手権(WSS)に代役参戦し、2016年もWSSから参戦した。
2017年はスペイン選手権(CEV)のMoto3ジュニア世界選手権とヨーロピアン・タレント・カップでアンヘル・ニエト・チームに戻り若手の育成に励んでいた。
2018年には第4戦スペインGPで、MotoGPクラス決勝レース前にMotoEマシンのデモランを行っていた。2019年は、2010年から2014年に在籍した古巣となるアンヘル・ニエト・チームからMotoEに参戦する。
テロルは「2011年に世界チャンピオンを獲得したチームで、レースに復帰することを報告できて嬉しい。これは新しい選手権で戦う機会だ」とコメントしている。
「バイクの見栄えは良く、マシン重量を考えれば機敏に動くように思うから、もっと速くなっていくと期待する」
「パワーのレスポンスはとても直線的で、壮観になると思う。スペインGPでテストした感覚では本当にポジティブたった」
「僕はトレーニングの強度を落としたが、続けることはやめなかった。そして今は、数ヶ月でピークに戻すプログラムを作っている」