9月28日現地時間午後3時、ロシアGPのフリー走行2回目が行なわれメルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
FP2の気温は21度、路面温度は午後になって大きく上昇し35度まで上がり、セッションが始まる頃には再び雲が多くなって路面温度は29度まで下がってきた。週末を通して好天が予想されているだけに、日曜と異なるコンディションではロングランデータが充分に取れるとは言い難く、各チームにとってはあまりありがたくない状況だ。
セッション開始直後はコースの一部で雨粒も落ちているようなコンディションだったが、それでも路面はドライのままで各車はなんとか走行を続ける。
まずはセットアップの確認を行なった上で各車がハイパーソフトタイヤを履いてタイムアタックに入っていくが、スペック3を投入しているトロロッソ・ホンダは最初のランを終えたところでピエール・ガスリー車にトラブルが発生。カウルを開けて応急処置を施し、その間に前後ウイングの交換も行なって大きなタイムロスにはならず新品ハイパーソフトでのタイムアタックに臨むことができた。
ここでトップに立ったのはハミルトンで1分33秒385。僚友バルテリ・ボッタスも0.199秒差の2番手に続いた。その次はレッドブル勢でマックス・フェルスタッペンが0.442秒差の3番手、ダニエル・リカルドが0,459秒差の4番手。
フェラーリ勢はハイパーソフトのアタックが不発でセバスチャン・ベッテルが0.543秒差の5番手、キミ・ライコネンは1.003秒差の6番手。中団グループのトップにはFP1で走行しなかったセルジオ・ペレス(フォース・インディア)が1.737秒差でつけ、トロロッソ・ホンダのガスリーはペレスから僅か0.015秒差の8番手につけた。タイムアタック時に別仕様の空力パッケージをつけ攻めきれなかったブレンドン・ハートレーは2.639秒差の16番手に留まった。
その後のロングランでは、メルセデスAMGはハミルトンがウルトラソフトタイヤ、ボッタスがハイパーソフトと分担してデータ収集と盤石の体制。一方フェラーリは2台ともハイパーソフト、レッドブルは2台ともにウルトラソフトに専念した。ハイパーソフトに特化するチームが大半だが、トロロッソはハートレーがハイパーソフト、ガスリーはウルトラソフトと分けた。
セッション中盤にベッテルがターン13でリヤが流れてスピンする場面はあったが、路面のグリップレベルが上がってきたことでリヤの安定感が上がり大きなアクシデントはなく淡々としたセッションに。
タイヤに優しくデグラデーションの小さいソチ・アウトドロームだが、シンガポールGPと同じアグレッシブなアロケーションのタイヤのデグラデーションとブリスターを確認することとなった。ただし日曜は路面温度がもっと高くなることが予想され、いかにそのデータ補正を行なうかで各チームの力量が試されることになりそうだ。