スーパーGT GT500クラスでRAYBRIG NSX-GTをドライブ、全日本スーパーフォーミュラ選手権ではTEAM MUGENから参戦し、現在ランキング3位につける山本尚貴が、9月24日に栃木県小山警察署で“一日警察署長”を務めた。
今季はスーパーGT第6戦SUGOでRAYBRIG NSX-GTを駆り優勝を飾り、現在ランキング首位に立つなど好調な山本は、栃木県宇都宮市出身。今回、地元で2014年に栃木県警察で“一日交通部長”となって以来となる“一日署長”を小山警察署で務めた。
この日は小山警察署で一日警察署長の委嘱状を手渡され、まずは小山署の沼尾定男署長、署員とともに記念撮影に収まった。その後、山本は市販のホンダNSXに乗り込み、白バイ2台とパトカーとともに、この日イベントが行われた『おやまゆうえんハーヴェストウォーク』へ移動した。
会場ではミニトークショーに出演したが、TEAM KUNIMITSUのシャツを着て訪れたファンもおり、改めてスーパーGTの人気の高さに山本自身も驚いた様子。そんななか、集まった人々にシートベルト着用と、早めのライト点灯を呼びかけた。
「なかなかレーシングドライバーとして、こういった機会に恵まれることはなかなかないと思うので、小山警察署さんから今回『一日警察署長』を委嘱されて、すごく光栄に思いましたし、一日しっかりと役目をまっとうすることができて良かったです」と山本。
トークショーの後、山本が持ち込んだNSXを警察車両とともに展示し、ともに写真撮影に収まったり、山本自身が白バイに初めてまたがったりと、自身もイベントを楽しんでいた様子。ふたたびNSXで小山署に戻った山本には、沼尾署長から感謝状が渡された。
「スーパーGTで優勝した後のイベントだったので、イベントに来てくれた多くの方から『SUGOでのGT優勝おめでとうございます』と言ってもらえて、すごく嬉しかったです。改めてスーパーGTの人気の高さと自分たちが成し遂げたことの大きさを実感しました」と山本は一日警察署長体験を振り返った。
また、交通安全についても「僕たちもレースでは、シートベルトがないと戦うことができません。またライトも、スーパーGTだけでなく普段の運転でもそうですが、ただ前を照らすだけではなく、自車の存在をまわりに知らせるものでもあります」とコメントしてくれた。
「シートベルトの装着とライト点灯は、運転の技術とは関係なく誰にでもできることなので、まずそういうところから意識を高めてもらえると、より交通安全につながっていくと思います」