富士フイルムは9月28日、15日に亡くなった女優の樹木希林さんが出演した同社テレビCMの一部を、期間限定でネット公開した。
樹木さんは生前、同社のテレビCMだけで268本出演した。公開されるのはこのうち、樹木さんが初出演した1978年放映の「お正月を写そうフジカラーF-Ⅱお年玉篇」や、昨年から2018年にかけて放映された「お正月を写そう 人気者とお正月イヤーアルバム」など11本。「樹木さんの生前のご活躍をしのび、共演者ならびに関係者の皆様のご協力を得て」公開が実現した。
「樹木希林」として出演した唯一のCMも公開
岸本加世子さんの「美しい方はより美しく、そうではない方はそれなりに」というフレーズが人気となった1980年放映のバージョンも、公開されている作品の1つだ。樹木さん演じるキャラクターの名前が「綾小路さゆり」だと明かされたのもこのCMだった。
「お正月を写そう」シリーズは、話題になった出来事を取り上げ注目されることも多かった。2002年の同シリーズでは、樹木さんが多摩川に現れたアザラシ「タマちゃん」に扮して温泉に入るなど、ユニークな内容になっている。2005年の「写ルンです Night&Day 花火のやる気」では、2017に芸能界を引退した堀北真希さんと共演していた。
2006年の「PHOTO IS 樹木希林」では、綾小路さゆりとしてではなく「樹木希林」として出演した。「私篇」では、幼少期を始めとするこれまでの自身の写真を、アルバムをめくって振り返り、「女優は歳をとることにブレーキをかけたがる。だけど、歳をとることが私は面白い」と心境を語った。「家族写真篇」では、夫の内田裕也さんと撮った写真が複数枚公開されていた。
2012年から13年にかけて放映された「お正月を写そう 心に青空・Xシリーズ」では、息子の本木雅弘さんと共演。親子の掛け合いも懐かしい。CMは9月28日から10月14日まで、同社サイト内で公開される。