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WRC:トヨタ、4連勝を目指し第11戦ラリーGBへ。マキネン「連勝でタイトル獲得の可能性が大きく」

2018年09月28日 18:31  AUTOSPORT web

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2017年のラリーGBは雨まじりの難しいコンディションで争われた
2018年シーズン、3台のトヨタ・ヤリスWRCでWRC世界ラリー選手権に挑んでいるTOYOTA GAZOO Racing WRT。目下3連勝中と流れに乗るチームが挑む次なる戦いは10月4~7日にイギリス・ウェールズで行われる第11戦ラリーGBだ。

 2017年にWRCへ復帰を果たしたトヨタは復帰2年目となる2018年シーズン、第5戦アルゼンチン、第8戦フィンランド、第9戦ドイツ、第10戦トルコと4勝を上げてマニュファクチャラーズランキングトップに浮上。ドライバーズランキングでもオット・タナクがトップと13点差のランキング2位につけている。

 全13戦で構成される2018年のWRCは残り3戦。復帰2年目でのマニュファクチャラーズタイトル獲得、そして逆転のドライバーズチャンピオン獲得に向けて重要な戦いとなるのが第11戦ラリーGBだ。

 ラリーGBは1932年にRACラリーとして初開催されたイベント。近年はイギリス南西部のウェールズを中心に開催されており、拠点となるサービスパークはウェールズ北東部のディーサイドに置かれる。

 イベントは大部分がグラベル(未舗装路)で争われ、森林地帯や丘陵地帯のステージはドライコンディションであれば、ハイスピードなバトルが展開する。

 ただし、この時期のウェールズは雨が降ることが多く、ウエットコンディションとなると一転、路面が泥状になり滑りやすくなる。また、ドライとウエットが入り交じるダンプコンディションとなれば、路面状況が大きく変化し、さらに難易度が上がることになる。

 2018年のラリーGBは去年よりも開催時期が3週間ほど早まっているが、チームがウェールズで行った事前テストでは激しい降雨に見舞われたとのこと。

 ラリーは4日(木)夜に海に近いティル・プリンス競馬場で行われるSS1で開幕。競技2日目の5日(金)はSS2~9の8SSが、競技3日目の6日(土)はSS10~18の9SSが、最終日の7日(日)はSS19~23の5SSが行われる。

 全4日間で合計23SSが行われ、走行距離は318.34km。リエゾン(移動区間)も含む総走行距離は1401.35kmとなっている。

■「悪天候下で初めてのテスト。いかなるコンディションにも自身を持って臨める」とマキネン

 チーム代表を務めるトミ・マキネンは「ウェールズで実施した事前テストでは、充分にウエットコンディションを経験できた」と語る。

「我々がこのプロジェクトを始めて以来、そのような悪天候下で初めてテストを実施することができたから、いかなる天候やコンディションに対しても自信を持って臨むことができる」

「このラリーは、特に森のなかに多くのトリッキーな難しい部分がある。そして、天候の変化により路面コンディションはウエット、ドライと変わり、タイヤのグリップレベルが劇的に変化する」

「チーム全員がマニュファクチャラーズタイトル獲得に向けて全力で努力しており、ここ数戦での連勝によりオット(タナク)はドライバーズタイトル獲得のチャンスが以前よりも大きくなった。きっと、ラリーGBは素晴らしい戦いになるだろう」

 ラリー・フィンランドから3連勝中のタナクは「基本的にラリーGBは好きなイベントだ。先週の事前テスト期間中は、雨により路面が大量の泥に覆われていたから、ラリーに向けて完璧なテストができた」としている。

「とても良いテストになったから、実戦でライバルとどれくらい戦えるのか楽しみだ。タイトル争いにおいては多くの可能性が残されていると思うから、自信を持ってラリーGBに臨むよ」

 ヤリ-マティ・ラトバラは「(事前テストで)昨年苦労したトラクション(駆動力)不足を、かなり改善できた」とコメント。エサペッカ・ラッピは「自分自身と、そしてチームの選手権にとってプラスとなるような良い結果を残したい」と展望を語った。