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ジャガーの電動ワンメイク『Iペース eトロフィー』、初の公式テストをシルバーストンで開催

2018年09月28日 11:21  AUTOSPORT web

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セルジオ・ヒメネスがドライブするジャガーIペース eトロフィー
2018/19年からABBフォーミュラE選手権のサポートレースとして開催されるジャガーの電気自動車ワンメイク『Iペース eトロフィー』の初公式テストがイギリス・シルバーストンで行われた。

 Iペース eトロフィーは先日都内でプロテニスプレーヤーの錦織圭が登場しての発表会が行われたばかりの電気自動車『I-PACE』をベースとしたレーシングカーで争われるワンメイクシリーズだ。

 シリーズ発足初年度となる2018/19年は12月15日のサウジアラビア・ディルイーヤ戦を皮切りに2019年7月14日のアメリカ・ニューヨーク戦までの全10戦が行われる予定で、シリーズ全戦がフォーミュラEと併催される。

 シルバーストンで行われたテストには、シリーズへ参戦するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLLR)とジャガー・ブラジル・レーシングのほか、名称が明かされていないアジア系チーム、ドイツ系チームなどが参加した。

 ブラジル・サンパウロに拠点をもつZEGエンバイロメンタルがスポンサーを務めるジャガー・ブラジル・レーシングは、ブラジルの人気シリーズであるストックカー・ブラジルで5度の優勝経験を持つ“帝王”カカ・ブエノと、同シリーズに参戦しているセルジオ・ヒメネスがステアリングを握った。

 また、2018年8月にはシリーズ参戦をアナウンスしていたRLLRは、女性ドライバーのキャサリン・レッグとブライアン・セラを起用したほか、アジア系チームからはフォーミュラEにパナソニック・ジャガー・レーシングから参戦しているミッチ・エバンスの兄弟、シモン・エバンスが参加した。



 2日間に渡って行われたテストで、各ドライバーたちは精力的に周回を重ねたほか、車両開発に関わったエンジニアたちともミーティングを行ったといい、12月の開幕戦に向けてマシンセットアップやレース戦略を練る重要なセッションになったようだ。

 シリーズには上述したチームに加え、中国系、中東系、ヨーロッパ系のチームも参加を予定しているといい、ドライバーラインアップも含め近日中には何らかの発表が行われるとのこと。

 シリーズをマネジメントするマリオン・バーナビーは「今週のテストで、ジャガーIペース eトロフィーがエキサイティングかつハイレベルなシリーズになると確信できた」と述べている。

「すでに5チームが参戦に名乗りを上げていて、参加ドライバーも豪華な顔ぶれになる。グリッドは国際色豊かなものになるはずだよ。12月15日の開幕戦までには、さらなる参加チームについてアナウンスできるはずだし、もう一度テストを行う予定だ」

 テストに参加したブエノは「ドライブしていて楽しいマシンだった。(これまで乗ってきたレーシングカーとは)すべてが違うけど、いろいろなことを学んでいる最中だよ」とコメントしている。

「僕とセルジオ(ヒメネス)は、一緒にさまざまなレースへ参戦してきて充分な経験を重ねてきた。このIペース eトロフィーはかなり重要なチャンピオンシップだと捉えているよ。世界中を転戦しながら争う初めての電動ツーリングカーレースになるんだからね」

 また、今回の初公式テストに合わせる形で、シリーズのオフィシャル・チャージング・パートナーにフォーミュラEのタイトルスポンサーでもあるABBが就任したこともアナウンスされた。