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ジゼル・ブンチェン自殺願望を告白「飛び降りたら全てが終わって解放される」

2018年09月27日 21:12  Techinsight Japan

Techinsight Japan

恐怖と闘っていたジゼル・ブンチェン
昨年ケンダル・ジェンナーにトップの座を譲るまで、2002年から『フォーブス』誌のモデルの長者番付第1位を獲得していたジゼル・ブンチェン。そのジゼルが10月2日に発売される自伝『Lessons:My Path to a Meaningful Life』のなかで自殺願望があったことを明かしている。

過去に俳優のレオナルド・ディカプリオと交際し、モデルとしてのキャリアも「世界で最も稼ぐモデル」としてギネスブックに登録されているジゼル・ブンチェン。現在は夫でNFLのスーパースターのトム・ブレイディとの間に2人の子を育て、キャリアも私生活も順調そうに見えるジゼルだが、その過去には強い葛藤があったそうだ。

ジゼルは自伝を発売するにあたり、「外から見ればパーフェクトに見えるかもしれないけれど、実際に何が起こっているのか分からないものよ」「『自分の弱さを見せる時が来た』って感じたの。それで気づいたのよね。私が今まで乗り越えてきた全てのことは決して変えることはないだろうって。だって、その経験のおかげで今の私がいるから」と語った。

ジゼルは14歳でブラジル・サンパウロのモデルエージェントに見出され、モデルとしてのキャリアをスタートするも、最初は「鼻が大きすぎる、目が小さすぎる。君は決して雑誌の表紙にはなれない」と言われていたことを明かした。しかし1997年に英ファッションデザイナー、アレキサンダー・マックイーンのショーでブレイクしてからは『ヴォーグ』誌の表紙を飾り、人気下着ブランドのヴィクトリアズ・シークレットと2500万ドル(約28億円)の専属モデルの契約を結び、ナンバーワンスーパーモデルへの道を歩んでいった。しかしジゼルは2003年に揺れの激しい小さな飛行機に乗ったことでパニック発作を起こし、以降はトンネルやエレベーターなどの狭いところに恐怖を感じるようになったという。

ジゼルは「私は素晴らしいキャリアを築いてきたわ。家族とも上手くいっていたの。私はいつも自分をポジティブな人間だと思っていた。だから『なぜこんな風に(狭いところや暗いところに恐怖を)感じるの?』って自分自身を責めていた。(自分自身を)悪いと感じることが許されていないと思っていたの」「でも自分は無力だって感じた。自分の世界がどんどん小さくなって、息ができなくなるの。今まで経験したことがない、人生最悪の気分だったのよ」と告白。家の中でもパニック状態になってしまったことで、「実際、私は『バルコニーから飛び降りたら、全てが終わる。そうしたら自分が小さな世界に閉じ込められ押しつぶされる感覚から解放されるんだわ」と自殺まで考えていたことを明かした。

ジゼルはその後、抗不安薬ザナックスを処方されたが「何かに頼るって気持ちがさらに症状を悪化させたわ。だって、私は『もし薬を失くしちゃったら? それでどうなるの? 私は死ぬの?』って感じだったから。私が分かっていたのは、助けが必要だったってこと」と話し、毎日タバコを吸って、ワイン1本を空け、モカ・プラペチーノを3杯飲んでいたが、ある日を境にきっぱり止めたと打ち明けた。さらにストレスに打ち勝つために糖分を控えて、ヨガと瞑想をするようになったそうだ。

輝かしいキャリアを築いてきたジゼルが、その成功の裏で大きな恐怖と闘っていたことは今回の告白からも想像に難くない。恐怖に打ち勝った今のジゼルは本当の喜びと幸せを感じているだろう。
(TechinsightJapan編集部 朝倉リリー)