ハースF1チームはイタリアGPでのロマン・グロージャンの失格について控訴の手続きを開始しており、11月1日に審問が行われることが決定した。
イタリアGP決勝をグロージャンは6位で終えたが、その後、ルノーF1チームがハースVF-18のフロアに規定違反がある可能性を訴えた。レーススチュワードは、2018年F1技術規則第3条7.1d(「車両の真下から見た時に前部の各角上に半径50mm(+-2mm)の丸みがなければならない」との規定)にハースが違反していると判断し、グロージャンを失格とする裁定を下した。
この失格でハースは8ポイントを失い、ルノーとのコンストラクターズ選手権の4位争いにおいて、彼らにリードされることになった。
9月2日に行われた決勝の数日後、ハースは失格に対する控訴の申請を行った。これを受け、パリのFIA控訴裁判所はこの件に関し、第19戦メキシコGPと第20戦ブラジルGPの間の11月1日に審問を行うことを明らかにした。
ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、控訴の結果がどうなるのかは全く分からず、裁定が覆る可能性は五分五分だと述べた。
「勝つという自信があるとは言えない。どうなるか、全く分からないのだ」」とシュタイナーは語った。
「決定について、我々はどうすることもできない。弁護士と技術者たちとともにベストを尽くすことはできる。何が起きたか、なぜこうなったか、およびそのすべての経緯と、なぜ彼らが間違っているのかを説明するのだ」
「しかし、もう一度言うが、私は裁判官ではないから、裁定を下すことはできない。そのため、見込みは半々だと考えている。どちらの裁定もあり得る」
「我々が行ったのは、控訴とそのフォローアップだ。最初に控訴の意志を示し、その後、控訴するための準備が必要だった」
シュタイナーは、スチュワードは裁定を下した日、チームの事情を正確に理解していなかったと主張している。
「失格は正しい判断でなかったという考えをもとに準備をしている。だが現段階では技術面の専門的な話をするつもりはない。今それをすると、控訴裁判所において効果が薄れてしまうかもしれないからだ」