レッドブル・レーシングはF1イタリアGPからルノーの新型パワーユニット、スペックCを使用してきたものの、ロシアGPでは前の仕様に戻す可能性が高いと代表クリスチャン・ホーナーが語った。
ルノーは、イタリアGPで最新仕様のパワーユニット/エンジンの提供をスタートしたが、このスペックCはパワーが向上している一方で信頼性の面で懸念があることを明らかにしていた。そのため、ルノーワークスチーム自体はスペックCを導入しておらず、レッドブルの2台のみがアップグレード版を使用した。
スペックCにパフォーマンス向上が見られたことはホーナー代表も認めている。しかしシンガポールGPの週末を通してマックス・フェルスタッペンはマッピングの問題で苦しんだ。そのため、レッドブルはロシアではフェルスタッペンとダニエル・リカルドのパワーユニットを新品のスペックBに戻ることを決めたとFormula1.comは伝えた。その場合、ふたりはグリッド降格ペナルティを受け、決勝を後方からスタートしなければならない。
「次のレースでは以前の仕様を搭載する。そのためソチでは難しい週末を過ごすことになるだろう」とホーナーは述べ、続く日本GPではスペックCを再び使用する意向も示した。
「ある程度のリスクを冒してこのエンジン(スペックC)を搭載した。パワーは向上していたが、少々粗削りだった」
「(レッドブルのメカニックたちは)マッピングに関してできる限りのいい仕事をしてくれた。もう少し時間をかけて最適化できれば、さらによくなる」
長いストレートをいくつか備えたソチはレッドブルのパッケージとの相性がいいとはいえない。ホーナーは、2018年のうちにチームが優勝するチャンスは限られていると認めた。
「現実的に考えて、今シーズン残りのレースで、通常のコンディションで勝つ可能性があるのはメキシコのみだ」