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三越伊勢丹HD、赤字恒常化の3店舗を2020年3月までに営業終了

2018年09月26日 15:53  Fashionsnap.com

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伊勢丹府中店 公式サイトより
三越伊勢丹ホールディングスが9月26日、伊勢丹相模原店、伊勢丹府中店、新潟三越の3店舗を閉店すると発表した。営業終了日は伊勢丹相模原店と伊勢丹府中店が2019年9月30日、新潟三越が2020年3月22日を予定している。

 3店舗の閉店は、「収益体質の強化」と「事業構造の転換」の二軸を掲げた三越伊勢丹ホールディングスの構造改革の一環で、経営資源を成長分野に再配分することを目的としている。運営を続けるためには多大な投資が必要となる中、投資回収の見込みが立たないことなどを踏まえ営業終了を決定したという。
 伊勢丹相模原店は1990年に開店。1996年度には売上高が377億円にまで拡大したが、消費者の購買行動の変化や同一地域内の競合環境などにより赤字が恒常化し、2003年度以降は合計約104億円の減損損失を計上している。1996年にオープンした伊勢丹府中店は開店初年度の売上高261億円をピークに赤字が恒常化し、2003年度以降は合計約34億円の減損損失を計上。府中店については営業終了後、新たな商業施設化に向けた協議を関係者と進めていくという。
 新潟三越は1996年のピーク時には売上高250億円まで拡大したが、消費者の購買行動の変化や郊外型ショッピングセンターの台頭に伴う競合環境の激化などにより売上が低下。店舗運営の効率化などを図るも赤字解消には至らず、2009年度に約19億円の減損損失を計上した。今後は新潟伊勢丹に営業力を統合・集約するという。