2018年のピレリ・スーパー耐久シリーズもシーズン終盤戦を迎え、9月22~23日には栃木県のツインリンクもてぎで第5戦が開催された。ここではそんなもてぎラウンドのレースウイークで見られたトピックスをご紹介する。
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■アウディ・ドライビング・エクスペリエンス号が登場
S耐第5戦もてぎラウンドのST-TCRクラスにアウディワークスを思わせるカラーのマシンとスーツをまとった4名、左から中原英貴、大岩浩気、柳田真孝、富田竜一郎が集合した。
これはアウディジャパンが行なっているドライビングレッスン“アウディ・ドライビング・エクスペリエンス(Audi driving experience)”のタイムトライアル総合優勝者である大岩に対し、特別賞であるS耐参戦権が与えられたもの。
サポートしたのがアウディジャパン広報で、ドライバーにはFIA-F4や2017年の富士チャンピオンレース・アウディA1クラスでシリーズ2位となった中原に加えて柳田と富田というプロドライバーコンビからなるアウディ・ドライビング・エクスペリエンスのインストラクターたちが招聘された。
33号車アウディRS3 LMSはクラス最後尾の8番手スタートながらも、大岩は30周を走り切ってチームメイトにバトンタッチ。最終的にり7位完走を果たしてポイントを獲得した。
■ル・ボーセ・モータースポーツ、地元で初優勝
栃木県茂木町の“もてぎコンストラクターズ村”に拠を構えるル・ボーセ・モータースポーツは、2015年よりS耐に参戦するも、残念ながら地元ツインリンクもてぎでの優勝はこれまでになし。
今回は古口達也茂木町長をはじめ、茨城のトヨタディーラー、レクサスオーナーらが応援に駆けつけ、ピットウォークではチーム紹介も実施された。
その甲斐あってか、4年目のもてぎラウンドでは最後の10分で大逆転。悲願の地元優勝を遂げた。この活躍でさらに地元に愛されるチームになったに違いない。
■順位ディスプレイをテスト運用
前回ラウンドの第4戦オートポリスで初装備された“レースポジション・ディスプレイ”が今回、ST-X車両でテスト運用された。
このディスプレイシステムは、インディカー・シリーズやIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップでも採用されている厚さ数mmの樹脂製板にLEDが並べられたもので、コントロールタワーからの信号を受信して、各クラス順位が表示できるというもの。文字のカラーも数種類に切り替えることができるため、クラス区分も可能となる。
今回はST-Xクラスのリヤクォーターウインドウに装着され、赤い文字で順位を表示。ただし、テスト運用だったこともあり事前に何のアナウンスもなく、レース後に知ったメディアもいたほど。
視線でクルマを追いかけるなかで自然と現在のクラス順位が分かるだけに、2019年シーズンからの運用をぜひお願いしたいものだ。
■86/BRZレースが節目の50戦目を迎える
S耐第5戦もてぎでは、サポートレースとしてTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZレースが組まれていたが、何と今回が記念すべき50回目のレース開催ということで、決勝日のお昼にメインストレートのフラッグタワー下で記念撮影が行われている。
そんな50回目のレースのプロフェッショナルシリーズでは、予選で谷口信輝や佐々木雅弘といった優勝候補にマシントラブルが発生するひと波乱が。また、決勝でも菅波冬悟が初優勝を飾るなど相変わらず手に汗握る熱いレース展開となった。
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2018ピレリ・スーパー耐久シリーズの次戦、最終戦(第6戦)は11月3~4日、岡山国際サーキットで行なわれる。