ネット上で爆発的な盛り上がりを見せる「クッパ姫」。任天堂のゲーム「スーパーマリオシリーズ」に登場するキャラクター「クッパ」を女体化したもので、ゲーム内には登場しない非公式のキャラクターだ。
海外ユーザーがツイッターに二次創作を投稿したことから人気を呼び、ネット上ではクッパ姫のファンアートが溢れている。これに対して『RAVE』『FAIRY TAIL』などを描く漫画家の真島ヒロさんが、クッパ姫のファンアートに言及しているとも取れるツイートを行った。
「誰にも迷惑がかからない状態で活動して」 代わりに「プルー」「アクロノギア」女体化
真島さんは9月25日、ツイッターで「流行りのアレは本来二次創作に厳しい版元さんじゃないですか?」と述べた上で、
「雑誌で連載してる作家である僕は、版元がファンアートを推奨していたり、関係者からオッケーって言われるまでは描きたくても描けません。万が一問題が起きた時、雑誌にも講談社にも迷惑がかかってしまうのです」
とツイート。自身は「ファンアートは素敵な文化です。僕も自作のファンアートを嬉しく思います」というが、
「だけど若い作家さんに少し覚えていてほしいのは、自分の立場、版権元、自分と契約中の会社、他者との関係などを考慮して、最悪自分以外の誰にも迷惑がかからないという担保を得てから好きな活動をしてほしいと思います」
と、若手作家に警鐘を鳴らした。そのためか自身が描いた『RAVE』のプルーを女体化した「プル子ちゃん」、『FAIRY TAIL』のアクノロギアの「アクノロギ子ちゃん」のイラストをツイッターに投稿した。
現在、多くのファンアート(二次創作)が「黙認」されているように感じられるのは、ファン活動の一環として個人で楽しんでいると解釈されているためだ。権利者が見逃しているだけで、本来は著作権侵害になる可能性もある。
リプライでは「私は漫画家さんではないので呑気にみてましたが言われてみれば確かに!と思いました」「描きたいものをなんでも自由に描ける、という訳ではないのですね…」などの声が寄せられた。