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フォルクスワーゲン、『ID.』シリーズの幅広い車種をカバーするEV専用シャシーを初公開

2018年09月26日 12:41  AUTOSPORT web

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フォルクスワーゲンが初公開した電気自動車専用シャシー『モジュラー・エレクトリック・ドライブマトリックス(MEB)』
2018年9月26日
プレスリリース

フォルクスワーゲン、世界でもっとも革新的な電気自動車ファミリー、新型『ID.』のシャシーを初公開

◆ユニークなプラットフォームは電気自動車専用に設計され、コンパクトカーからSUVやバンに至るまで、幅広いセグメントをカバー

◆完全なコネクテッド機能と実用性を備えた世界初の量販車

◆『ID.』*の生産は2019年に開始2025年までに年間100万台以上の電気自動車の販売を目指す

 ウォルフスブルグ(ドイツ)–フォルクスワーゲンは、新しい電気自動車ファミリー、『ID.(アイディ.)』*のシャシーを初公開し、フォルクスワーゲンのビジョンである“ELECTRIC FOR ALL(すべての人々のための電気自動車)”を実現するための、電気自動車専用のユニークなプラットフォーム戦略の一端を示しました。
 
『ID.』シャシーの基盤になるモジュラー・エレクトリック・ドライブマトリックス(MEB)は、フォルクスワーゲンならではのユニークなセールスポイントです。また、このシャシーは、e-モビリティに対するフォルクスワーゲンの真剣な取り組みを示すものでもあります。

 自動車業界における一般的な手法とは異なり、『ID.』のシャシーは、ガソリンエンジン搭載モデルのシャシーを手直ししたものではありません。このシャシーは、電気自動車用にゼロから設計されました。その結果、フォルクスワーゲンは、技術的可能性を最大限に活用することが可能になりました。
 
 さらに、設計および車両コンセプトは、これまで以上に柔軟なものになりました。このシャシーは、コンパクトカーからSUVやバンに至るまで、幅広いセグメントに使用することができます。
 
「ID.は、技術開発のマイルストーンになるでしょう。このクルマは、何百万人もの人々が手に入れることができ、完全なコネクテッド機能と実用性を備えた初の電気自動車となります」と、フォルクスワーゲンe-モビリティ製品群開発責任者のクリスティアン・ゼンガーは述べています。

 アバンギャルドなデザインを特徴とするゼロエミッション車の『ID.』ファミリーは、今日のガソリン車に近い航続距離により、お客様に評価されるでしょう。『ID.』ファミリーのうち、2020年に最初に発売されるのが、完全なコネクテッド機能を備えた4ドアコンパクトカーの『ID.』です。
 
 このクルマの価格は、「Golf(ゴルフ)」のディーゼル仕様とほぼ同じ価格帯になる予定です。『ID.』の室内寸法と多様性は、同じセグメントの標準を書き換えています。ドライバーと乗客は、ひとつ上のセグメントに匹敵するスペースによる快適性を体験できるでしょう。
 
 これは、とても長いホイールベースと短いオーバーハングによって実現しました。内燃エンジンが搭載されていないため、前後アクスルを車両のより外側に配置することが可能になりました。
 
『ID.』のシャシーは、電気モーターがギヤボックスとともにリヤアクスルに組み込まれ、バッテリーが他のコンポーネントとともに車両のフロア下に効率よく搭載されています。その結果、最適な重量配分による優れた走行性能を実現すると同時に、乗員には快適な高いシート位置を提供します。

 電気モーターからリヤアクスルへのパワーの伝達は、1速ギヤボックスを介して行われます。各『ID.』モデルは、WLTP基準で330~550kmの範囲の航続距離を実現しています。125kWhの急速充電システムを利用すると、充電時間が大幅に短縮され、30分以内に0~80%の充電が可能になります。
 
 シャシーのベースとなるモジュラー・エレクトリック・ドライブマトリックス(MEB)は、フォルクスワーゲンの『ID.』ファミリー全モデルだけでなく、他のグループブランド(アウディ、セアト、シュコダ、フォルクスワーゲン商用車)の数多くの電気自動車の技術基盤としての役割も担っています。このように、MEBは、5つのブランドと世界の3つの地域で採用されます。
 
「モジュラー・エレクトリック・ドライブマトリックス(MEB)は、間違いなく、Beetle(ビートル)からGolfへの移行に匹敵する、フォルクスワーゲンの歴史においてもっとも重要なプロジェクトのひとつです」と、フォルクスワーゲンブランドe-モビリティ担当取締役のトーマス・ウルブリッヒは述べています。

「MEBは、最初のe-モビリティ攻勢において、グループ全体で1000万台以上の電気自動車の基盤となり、電気の時代への新たな扉を開くことになるでしょう」