P&Gは9月25日、就職活動に関する調査結果を発表した。調査は今年8月~9月にインターネットで実施。全国の就職活動経験者(19~29歳の男女)1000人と、企業の人事担当者(20~65歳の男女)200人から回答を得た。
就職活動生に、企業にあわせて自分を偽ったことがあるかを聞くと、81%が「偽ったことがある」と答えた。約8割の就活生が、本心を伝えておらず、うわべを取り繕っている様子がうかがえる。就職活動時の身だしなみ(服装や髪)への不満を聞くと、73%が「不満がある(あった)」と答えた。
約8割の企業が「就活中の女性がまとめ髪でなくとも印象は悪くない」
一方で、企業の人事担当者に、採用評価における就職活動生の髪型の影響を聞くと、「影響を与えない」(10%)、「あまり影響を与えない」(35%)の計45%が「評価に影響しない」と答えており、身だしなみを気にする学生と企業の間で、意識の隔たりがあるようだ。
また、79%の企業が「就職活動中の女性がまとめ髪(ひっつめ髪)でなくとも印象は悪くない」と回答しており、就職活動での髪型の影響は少ないことが明らかになった。
次に、就職活動生が服装や髪において、個性を出し、自社の面接を受けることは賛成かを聞くと、「賛成できる」(19.5%)、「どちらかと言えば賛成できる」(51.5%)の合計が約71%になった。
「自分らしさを出した方が良かったように思う」と後悔する就活生も
就活生からは黒髪、リクルートスーツといった就活スタイルについて、
「個性を失わせるよくない慣習だと思う」
「自分の個性を大事にしたいのに、暗黙の了解として世に広められているのはおかしいと思う」
「印象をよくするため、横髪までしっかり束ねていた。今思えば、自分らしさを出した方が良かったように思う」
といったコメントが挙がった。一方で、「髪型のせいで面接に落ちたら嫌だから我慢する」「内定のためなら仕方ないと思う」といった、採用評価に影響することを懸念している人の声も寄せられた。