2018年09月26日 10:12 弁護士ドットコム
エクセルなどの表計算ソフトに数字を打ち込んで、計算式を入れて、はい結果を表示、という感じで、計算をする人は多いでしょう。
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しかし、世の中、電卓も未だ使われています。あるエンジニア向けの情報サイトによると、計算式のズレを防止するため、エクセルの計算結果を「電卓で再計算しろ」と言われることもあるそうです。
普段、数字に向き合う税理士にとって、電卓はどのような場面で有効なのでしょうか。また、どのような電卓が使いやすいのでしょうか。松本佳之税理士に聞きました。
電卓は使っているのでしょうか。
「電卓は未だによく使うので、ほとんどの税理士の鞄の中に入っているのではないでしょうか。確かに計算資料の作成にはエクセルを使いますし、決算書や税務申告書は会計ソフトや税務申告ソフトを用いて作成します。
とはいっても、資料を作るときの簡単な計算であればわざわざエクセルを立ち上げなくても電卓を叩いた方が早く済みます。
お客様との打合せや事務所内での打合せの際に資料を見ながら、電卓を叩いて、その場で計算した金額を伝えることもよくあります。また、税金の申告書や各種作成資料に誤りがないかどうかを電卓で検算するなど、利用する場面はとても多くあります」
どんな電卓が使いやすいのでしょうか。
「使いやすい電卓というのは人それぞれです。しかし、税理士の場合は同じ電卓を長く使っている人が多いでしょう。壊れたら同じメーカーの同じ機種を探して再度購入する、という話も聞きます。
税理士や公認会計士になるには試験があり、必ず受験勉強のときから電卓を使っています。受験勉強では早く正確に電卓を叩くことを繰り返し行っているので、そこで使いこなした電卓が、その人にとってもっとも使いやすい電卓となります。
メーカーによって、キーの配列が違っていることもあり、一度使った電卓はなかなか変えることができません。私も受験勉強のときに使い始めたシャープの電卓を約20年間使っています」
【取材協力税理士】
松本佳之税理士
税理士・公認会計士。みんなの会計事務所(大阪市)代表。「税理士のノウハウを会社成長の力に」をモットーに、大阪で起業支援、中小・ベンチャー企業の支援や税務の他、個人確定申告、相続・相続対策等の税務業務を手掛ける。
事務所名 :みんなの会計事務所
事務所URL:https://www.office-kitahama.jp/
(弁護士ドットコムニュース)