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倍賞千恵子×藤竜也『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』に、佐藤流司、優希美青ら出演

2018年09月26日 08:11  リアルサウンド

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 倍賞千恵子と藤竜也が共演する映画『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』の全キャストが発表された。


 本作は、映画化もされた『娚の一生』をはじめ、『姉の結婚』『初恋の世界』などの作品で知られる漫画家・西炯子が、老夫婦の秘めた想いと愛を描いた物語。夫婦役の倍賞と藤のほか、娘・菜穂子役で市川実日子、夫婦の関係に波風を起こす女性・志津子役で故・星由里子さんが出演している。


 今回出演が発表されたのは、佐藤流司、小林且弥、小市慢太郎、西田尚美、優希美青、濱田和馬、吉川友の7名。倍賞演じる有喜子が大好きな韓流ドラマのキャラクター・ヨンギと、猫のチビを探すヨンギにそっくりなペット探偵の笹原を1人2役で演じた佐藤は「倍賞さんとのシーンが多かったのですが、自分のような若手相手にも何度も一緒にセリフ合わせをしてくださったりと、本当に優しい方でした」と撮影を振り返る。


 将棋倶楽部で藤が演じる勝に将棋の相手をさせられる山崎を演じた小林は、「そこにいるだけで成立する稀有な役者さん」と藤と共演した印象を語った。長男・雅紀を演じた小市は、「大先輩ですごく尊敬する倍賞さんが母親で、幼少期の憧れの男性像である藤さんが父親。本当に嬉しい限りでした」と語り、長女・ 祥子を演じた西田は、「“夫婦として誰かと生活を送るのは色々あるけどいいよね”と、生きていく将来が楽しみになるような映画になっていると思います」とコメント。


 若き日の有喜子と勝役は、オーディションで2人の面影がある役者を探し、優希と濱田が選ばれた。優希は「有喜子さんたち世代の方はもちろん、どの世代の方にも心にキュンとささるものがあるラブストー リーだと思います」と話し、濱田は「藤さんの過去の作品を拝見させていただいたり、本読みの時のしゃべるトーンとか、間の取り方を必死で観察しました」と役作りの様子を明かした。また、星さん演じる志津子の若い頃を演じた吉川は「どの年代の方が観ても、グッとくる、観終わった後、大切な家族や、パートナー、ペットに会いたくなるようなステキな作品です」とコメントを寄せた。


【写真】新キャスト登場シーン


■コメント一覧
・佐藤流司(ヨンギ/笹原役)
ヨンギ役は、現場では韓国語で演じたのですが、日本で放送されているドラマという設定なので、そこに後から自分自身で日本語のアフレコをするという新しい経験をさせてもらいました。韓国語なのでセリフ覚えるのにとても苦労したんですけど、完成したものは日本語という。でも結果的に説得力のある仕上がりになっているんじゃないかと思います。藤さんと倍賞さんとの共演は、初めての仕事の時を思い出すほど緊張しました。倍賞さんとのシーンが多かったのですが、自分のような若手相手にも何度も一緒にセリフ合わせをしてくださったりと、本当に優しい方で大変お世話になりました。


・小林且弥(山崎役)
演じた山崎という役は、原作とは違うキャラクターになっていて、“こういう人”っていう背景がないんです。ふらりと現れて藤さん演じる武井さんと将棋するようになるという。映画で出てくる人間って何かの動機を持って出てくるものですが、それがないのが面白いな、素敵な描かれ方だなと思いました。藤さんは、存在自体がすごく作家性があるんです。培ってきた今までの役者歴を、現在の藤さんの佇まいで全て説明しているというか。そこにいるだけで成立する稀有な役者さんで。市川さんは動物的な感覚を持ってらっしゃる反面、すごくクレバーな方でもあって、そのバランスの取り方がすごいなと。お二人ともすごく魅力的な方でそこに挑戦してみようかなと色々頭で考えて試行錯誤してみましたが、結局出たとこ勝負みたいな感じでした。


・小市慢太郎(長男・雅紀役)
大先輩ですごく尊敬する倍賞さんが母親で、子供の時からドラマ観ていた、幼少期の憧れの男性像である藤さんが父親。本当に嬉しい限りでした。自分の父親も縦のもの横にもしないみたいな、男は外で仕事して女は家を守るっていう古風な感じでしたので、やはりまず自分の親世代に観てもらいたいですね。夫婦で一緒に見てもらって、その帰りに「飯でも食いに行くか」なんてなってくれたら嬉しいです。そしてその子供にあたる自分のような世代、あるいはその孫に当たる世代も、それぞれの立場できっと共感できるものがあるのではないでしょうか。


・西田尚美(長女・祥子役)
猫のチビによって、夫婦がお互いを思う気持ちが見えてくるって微笑ましいなと思って脚本を読みました。 倍賞さんは優しくて頼もしいその人間性で家族のムードメーカーとなってくださって、藤さんは気持ちの表現の仕方がすごくチャーミングで、お母さんとお父さんがこの家族の自然な空気感を作ってくださいました。本当に素敵な方々と共演できてとても楽しかったです。映画のお父さんとお母さん の年代の方は共感していただけるだろうし、若い人たちが観ても、「夫婦として誰かと生活を送るのは色々あるけどいいよね」と、生きていく将来が楽しみになるような映画になっていると思います。


・優希美青(若い時の有喜子役)
有喜子さんたち世代の方はもちろん、どの世代の方にも心にキュンとささるものがあるラブストーリーだと思います。この映画の1シーンに、お父さんがお母さんに伝える、あるステキな言葉があるのですが、私自身とても感動しました。ぜひ、沢山の方に劇場でご覧頂きたいです。


・濱田和馬(若い時の勝役)
藤さんの過去の作品を拝見させていただいたり、本読みの時のしゃべるトーンとか、間の取り方を必死で観察しました。 ご年配の夫婦だったり、新婚さんだったり、まだ結婚してない、それこそ高校生ぐらいのカップルが見ても、言葉で伝えるということは、とても大事な ことなんだと再認識できる作品だと思います。


・吉川友(若い時の志津子役)
星由里子さん演じる志津子の若い頃を演じさせていただきました。どの年代の方が観ても、グッとくる、観終わった後、大切な家族や、パートナー、ペットに会いたくなるようなステキな作品です。豪華キャストの方と共演でき、すごく勉強になりました。


(リアルサウンド編集部)