チーム・スズキ・エクスターのアンドレア・イアンノーネがMotoGP第14戦アラゴンGPで、3位表彰台を獲得した。イアンノーネが表彰台を獲得したのは第4戦スペインGP以来、実に10戦ぶり。チーム・スズキ・エクスターとしては6戦ぶりのポディウム登壇だった。
予選で5番手を獲得したイアンノーネ。久々に2列目から決勝レースを迎えた。イアンノーネはオープニングラップで3番手にまで浮上すると、チームメイトのアレックス・リンスとポジション争いを展開する。
序盤はリンスに先行を許し、4番手に後退するが、14周目に3番手を奪還。前を走るマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)とアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)がトップ争いを繰り広げる間にその差を詰め、一時はスリーワイドでコーナーを立ち上がりトップをねらう力強さも見せた。
イアンノーネは久々の表彰台に「今日は本当にいいパフォーマンスをしたよ」とよろこびを表す。
「スタートはよかったし、レースは満足なものになったよ。タイヤを節約したかったから、100%の力で戦ったのは終盤になってしまったけどね。スロットルとライディングスタイルをコントロールするように努めていたんだ。ラストラップにタイヤが重要になるということを知っていたからね。この戦略はうまくいったと思っているよ」
「ストレートが遅いという課題はあるけれど、がっかりするようなレースを経て、再び表彰台に戻ってこられだんだ。とてもうれしい」
一方、イアンノーネのチームメイトであるリンスは4位でフィニッシュした。序盤はイアンノーネに先行して3番手を走っていたリンスだったが、最終的にはイアンノーネの約1.4秒後方でチェカーを受けている。
リンスも今回のレースには満足しているようで、「とてもうれしいよ、この週末はチーム全体として建設的だった」と語った。
「レースはすばらしい戦いができた。争いのなかで、マルケスやドヴィツィオーゾの後ろで多くのことを学んだ。もちろん、アンドレアとのポジション争いでもね。すばらしかったよ!」
久々の表彰台獲得と、上位争い。イアンノーネとリンスのチーム・スズキ・エクスター両雄にとってアラゴンGPは、満足のいくレースウイークになった。