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ITR、2019年もDTMのサポートとして現行F3車両の“国際シングルシーターレース”を開催へ

2018年09月25日 17:11  AUTOSPORT web

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レッドブルリンクでのヨーロピアンF3のスタートシーン。19年も現行車両でDTM併催でレースが行われることになりそう
DTMドイツツーリングカー選手権をプロモートするITR e.Vと、その子会社であるF3マーケティングGmbHは、2019年に向けDTMの併催レースとして、現行のFIAヨーロピアンF3に使用されているマシンを使った“国際シングルシーターシリーズ”を開催すると発表した。

 若手の登竜門的存在であるF3は、現在FIA国際自動車連盟が進めるF3カテゴリーの再編にともない、2019年からはFIAインターナショナルF3を頂点に、すでにレースが始まったアジアンF3やF3アメリカズといった地域F3を下位に置くシステムが発表されている。

 そんななか、ヨーロッパでは現行のFIAヨーロピアンF3とGP3が統合されるものとみられていたが、ITRの子会社であるF3マーケティングGmbHは、2019年に向けて継続して現行車両を使ったレースを開催すると明らかにした。

 現在のところ“国際シングルシーターシリーズ”と表現されているシリーズは、現行のFIAヨーロピアンF3のレギュレーションを維持。レースウイークに3レースを含む4時間の走行時間、テスト日数ともに変わらないが、現行で定められていた25歳の年齢制限、ひとりのドライバーが継続参戦できた4年間という期間、チャンピオンがシリーズを離れなければならないという規定は廃止される。この規定はドイツモータースポーツ協会(DMSB)、およびFIAシングルシーター・コミッションで承認されているという。

 F3マーケティングは、来季のシリーズについては現行の車両で参戦できるため、技術面、競技面でチームは新たな投資が不要であるとしている。また、レースは9~10ラウンドが予定され、大部分がDTMのサポートパッケージとして開催される。

「長年に渡って、我々の選手権はヨーロッパで最も重要なジュニアレースシリーズとして確立されてきた。DTMのプロフェッショナルなプラットフォームとともに、ドライバーたちはさまざまな面で自分を磨くことができ、次のステップへ向け自身をアピールすることができた」と語るのは、F3マーケティングのウォルター・マートスCEO。

「我々は来季もDTMと協力することができ、とても喜んでいる」

 2020年以降のシリーズについてや、F1のスーパーライセンスポイント、シリーズ名称については今回発表されたなかでは触れられていない。