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MotoGPアラゴンGPでマルケスと優勝を争ったドヴィツィオーゾ、終盤に「マルケスのペースダウンを期待した」

2018年09月25日 15:31  AUTOSPORT web

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レース終盤にマルケスとの優勝争いを展開したドヴィツィオーゾ
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)がMotoGP第14戦アラゴンGPで、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)との優勝争いを展開し、2位表彰台を獲得。マルケスに敗れはしたものの、相性のよくないアラゴンでの2位で戦闘力を見せ、ポイントランキングでも2番手の座を守っている。

 ドヴィツィオーゾはアラゴンGPの決勝レースを2番グリッドからスタートした。オープニングラップの1コーナーでハイサイドクラッシュを喫したホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ・チーム)とややワイドなラインになったマルケスを交わして先頭に立つと、そこから13周にわたりレースをリードする。

 14周目以降は2番手につけていたマルケスとの先頭争いとなり、マルケスと激しいオーバーテイク合戦を繰り広げた。残り3周でマルケスがトップを奪い、ドヴィツィオーゾは最終的に先頭でチェカーを受けることは叶わなかった。それでも、優勝したマルケスとはコンマ648秒差という僅かな差だった。

 ドヴィツィオーゾは今回のレースについて、「非常にうまくいった」と満足しているようだ。

「これまでアラゴンとは相性がよくなかったが、今回は最終ラップまで優勝を争うことができた。これは、我々が成し遂げた進歩の結果だからとても嬉しい」

「ただし、最後の最後までマルケスとファイトすることができなかった。一部のコーナーではかなり戦えたが、その他のセクションではこちらが遅く、切れるカードが多くはなかった」

 ドヴィツィオーゾはレース終盤にマルケスのペースダウンを期待していたという。しかし、マルケスはレース全体を通じて安定したペースを刻み続けた。

「最後の数周でマルケスのペースが落ちることを期待したが、実際はその逆だったので、その違いが結果に表れた」

 ともあれ、ドゥカティ・チームのふたりはここ数戦、優勝争いに絡み続けている。ロレンソが今大会で負傷したことを考えれば、チャンピオンシップで独走態勢を築くマルケスを苦しめることができる筆頭の存在は、現在のところドヴィツィオーゾだろう。ドゥカティの戦闘力は疑いようがないものになっている。