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山下智久×安室奈美恵、関ジャニ×スカパラ、Sexy Zone×モーニング娘。…個性際立たせるコラボ

2018年09月25日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 9月16日、日本を代表する歌手の一人である安室奈美恵が引退した。引退前日の15日には、『WE ♥ NAMIE HANABI SHOW 前夜祭 ~I ♥ OKINAWA/I ♥ MUSIC~ supported by セブン-イレブン』に出演。BEGINやMONGOL800、平井堅などがゲスト出演し、最後のパフォーマンスを行なった。そこにサプライズで登場したのが、山下智久。2011年発売のコラボレーションベストアルバム『Checkmate!』収録曲「UNUSUAL」を披露した。山下以外にも、有名アーティストとタッグを組んで楽曲を披露しているジャニーズグループは少なくない。そこで、山下をはじめ有名アーティストとジャニーズのタッグを振り返ってみたい。


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■山下智久×安室奈美恵
 山下がサプライズ出演したことで再び注目された、安室奈美恵とのデュエット曲「UNUSUAL」。クールでダークなサウンドに乗る挑戦的な英詞が、なんともカッコいい。普段から英詞が混ざった曲を歌っている安室はもちろん、英語を得意とする山下の歌声も聞きどころのひとつだ。山下はアンジェリーナ・ジョリーに英語インタビューしたことがあるほどの英語力を持つが、もともと英語が話せたわけではない。コツコツ努力を続けて独学で習得したのである。2014年から2015年には英会話バラエティ番組『大人のKISS英語』、『山Pのkiss英語』(いずれもフジテレビ系)にも出演するなど、英語を活かした活動も多々ある。その英語力を活かしつつ、囁くように歌う「UNUSUAL」はつい聴き入ってしまう楽曲となっている。さらに、間奏のダンスにも注目だ。MVではもちろん、『これで見納め!安室奈美恵引退スペシャル!!~最後の1年と最後の1日に独占密着~』(日本テレビ系)でも、安室と山下がシンクロダンスを披露した様子が放送されていた。カリスマ性溢れるアーティスト・安室奈美恵とクールな楽曲が、山下の魅力をより引き立たせたコラボレーションと言えるだろう。


■関ジャニ∞×東京スカパラダイスオーケストラ
 ベストアルバム『GR8EST』の収録曲、「無責任ヒーロー jam with 東京スカパラダイスオーケストラ」でコラボした関ジャニ∞と東京スカパラダイスオーケストラ。スカ風にアレンジされた「無責任ヒーロー」は、原曲とはまた違って演奏に厚みが出ており、自然と元気が湧いてくる。ギター、ベース、ドラム、キーボード、トランペットと関ジャニ∞メンバーが担当する楽器とスカパラメンバーの楽器は同一だが、それぞれ個性がしっかり活きているのも良い。MVを見ると、トランペットの横山裕は東京スカパラダイスオーケストラのトランペット担当のNARGOと、ギターの安田章大は加藤隆志と、ドラムの大倉忠義は茂木欣一と掛け合いをしており、コラボならではのパフォーマンスを見ることができる。また、7月8日に放送された『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)では、生放送でコラボパフォーマンスを披露。全員笑顔で楽しそうに演奏していたのが印象的だった。昨今、バンド形態のパフォーマンスに力を入れている関ジャニ∞。共に演奏することで生まれる、ミュージシャンとしての絆が垣間見られるコラボレーションである。


■Sexy Zone×モーニング娘。’17
 音楽特番『ベストアーティスト2017』(日本テレビ系)では、様々なコラボが披露された。中でもSNSで一番盛り上がっていたのは、Sexy Zoneとモーニング娘。’17がコラボした「LOVEマシーン」だろう。放送直後、SNSには「さすがプロ」という投稿が多くなされていたが、このコラボが評価された理由は、その“プロ意識”だったのではないだろうか。昨今様々なアイドルが誕生しているが、モーニング娘。は一世を風靡した女性アイドル。Sexy Zoneもジャニーズならではの“キラキラ感”を持ったグループだ。トップクラスの女性アイドルと男性アイドルたちが、プロとしてぶつかり合った結果、最高のパフォーマンスが生まれたのである。2グループともトップアイドルの座を競い合うようにカメラに向かってパフォーマンスしていたのが印象的だった。結果、お互いの高いアイドル性が浮き彫りになったように感じる。まさにアイドル界の“明るい未来”が見えたコラボであった。


 いずれのコラボでも言えるのは、プロ同士がタッグを組むことでそれぞれの持ち味がより一層引き出されているということ。それにより、改めて推しグループ、推しアーティストを応援したくなる気持ちが出てくるのではないだろうか。次はどのジャニーズグループが誰とコラボレーションするのだろうか。我々の想像を超えるコラボに期待したい。(高橋梓)