ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、チームのエントリー台数を3台にするという案に反対している。それはチャンピオンシップのあり方を歪め、ファンを混乱させるだけだと考えているのだ。
若手ドライバーにレースシート獲得のチャンスを多く与えられるよう、各チームに3台のエントリーを許可するというこの案は、メルセデスF1トップのトト・ウォルフが掲げたものだが、F1チーム代表の間ではそれほど支持を得られていない。実際運用するにあたっては、財政的課題などが主な難点になるとみられている。
一方でシュタイナーは、そのようなやり方でグリッドを盛り上げることでファン層を引きつけられるのか疑問に思っており、観客を混乱させ、チーム間のランキングが歪むだけだと考えている。
「3台体制には賛成しない。なぜなら全体像を混乱させることになるからだ」とシュタイナーは述べた。
「ファンや新たな観客にとっては、3台目のマシンが走るということを理解するのは非常に難しくなるだろう。私の意見では、チャンピオンシップを歪めることになると思う。もう一度考え直してより良いアイデアを出す必要がある」
財政面においても、この案は少なくともハースにとっては、外部からの資金が投入されないかぎり見込みがないとシュタイナーは語っている。
「現状では、我々は3台目のマシンをエントリーすることに関心はない。もしどこかが費用を負担してくれるのなら、検討することはできる」
「そうなるまでは、我々は3台目のマシンについて考えようとは思わない」