「ひとり飯」の経験がある人は、85.4%。いまやランチやディナーをひとりで食べるのは普通であることが、ぐるなびが9月12日に発表した調査結果でわかった。そうした人を見かけても約8割が「寂しそうに思わない」と答えており、受け入れられつつある。
一人で夕食を取る際の飲食店の業態について聞くと、男性は「ラーメン・餃子店」が圧倒的に多く69.5%、次が「定食屋」(61,1%)、「そば・うどん」(54.6%)となっている。意外なところでは「回転寿司」(33.9%)、「焼肉店」(17.4%)という人も一定数いた。
女性では「喫茶店・カフェ」(50.5%)、「ファーストフード(ハンバーガーショップ)」(49.8%)「ファミリーレストラン」(49.5%)、が多かった。「ラーメン・餃子店」(45.7%)に行くという人も半数近くいた。「回転寿司」に行く人も22.8%で意外と気にしないようだ。
調査は、今年8月28日~9月3日、20?60代のぐるなび会員を対象に実施。2625人から回答を得た。
「自分のペースで食べられる」「気をつかわなくていい」がメリット
「ひとり飯に抵抗があるか」を聞くと、ランチでは男性の86.4%、女性の73.9%が「なし」と回答。対してディナーでは多少落ちこむものの、男性の66.9%、女性の42.7%が「抵抗はない」としている。
ひとり飯について、「3年前と心境はどう変わったか」の質問で「抵抗を感じなくなった」と回答した女性はランチで、30.4%、ディナーで31.5%にのぼった。その理由には、「大人になったから」(20代女性)、「ひとりでご飯を食べている人が増えた」(30代女性)などが寄せられた。
「ひとり飯のメリット」には、男女ともに「自分のペースで食べられる」(男性:44.2%、女性:52.6%)、「気をつかわなくていい」(男性:40.4%、女性:49.4%)が上位にランクイン。3位は男性が「手短に食事を済ませられる」(40.3%)、女性が「自分の好きなお店に行ける」(48.9%)と意見が分かれた。
「相席が嫌」として苦手意識を持つ人も
反対に「ひとり飯に抵抗がある」と答えた人に理由を聞くと、「利用しづらい雰囲気がある」(男性:40.6%、女性:45.8%)、「相席が嫌い」(男性:30.9%、女性:32.5%)が挙がった。また、「ひとり飯での利用に抵抗がある業態(ディナー)」については、男性は「フランス料理」、女性は「大手居酒屋チェーン」を挙げる人が多い。