FIM(国際モーターサイクリズム連盟)は9月18日、第13戦サンマリノGP決勝レースで他車に危険をもたらす無責任な行為を行なったロマーノ・フェナティを本部に召喚。9月21日に2018年シーズン末までのライセンス撤回を決定した。
フェナティはサンマリノGPの決勝レース中、19周目にステファノ・マンジに対して、走行中にフロントブレーキレバーに手を伸ばし、故意にフロントブレーキを作動させ、マンジを危険にさらす行為を働いた。
これにより、フェナティは失格処分に。レース後、スチューワードパネルはフェナティに対して第15戦アラゴンGPと第16戦タイGPの参戦停止のペナルティを課すことを発表した。
走行中に他のマシンのブレーキレバーを意図的に作動させるという行為は前代未聞であり、FIMはフェナティをスイスの本部へ召喚。ヴィト・イポリト会長とリチャード・ペレ副会長兼法務部長は、フェナティに対してモーターサイクルスポーツにおけるライダーの安全とフェアプレーの重要性を強調した。
そして、イポリト会長とペレ副会長は、世界選手権レベルのレースに参戦するライダーが、コースの内外で多くのプレッシャーを受けていることを認める一方で、ファンや若い世代の人々に与える影響力を考慮し、将来において、模範的な責任ある行動を取ることを促し、2018年末までフェナティのライセンスを撤回することを決定した。
なお、2019年シーズンに関しては競技規則に定められた条件に従い、新しいライセンスの発行を受けることができるとのことだ。