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『ウルトラFES』なぜ“ダンス”にスポット? 見どころを4つの軸から紹介

2018年09月21日 13:52  リアルサウンド

リアルサウンド

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 9月17日(月・祝)に『ミュージックステーション ウルトラFES 2018』(テレビ朝日系)が放送される。


(関連:嵐、NEWS、キスマイ、キンプリ……『ウルトラFES』ジャニーズグループの注目ポイント総ざらい


 2015年よりスタートした特別番組『ウルトラFES』では毎回異なるテーマが定められ、それに沿った楽曲ランキングや企画が届けられる。昨年は「ウルトラなFES」というテーマのもと「元気が出るウルトラソングランキング100」が発表されたが、今年の番組テーマは「名曲だらけの踊る10時間生放送!」となり、「最強振り付けダンスメドレー」と題された企画が行われる。


 近年の『Mステ』はステージパフォーマンスやトークが披露されるだけの場ではなく、音楽シーンで話題になっている最新ニュースの紹介コーナーもあり、情報番組的な要素も持ち合わせている印象だ。今年の『ウルトラFES』のテーマとして“ダンス”にスポットが当てられたのも、昨今の“投稿型ダンスブーム”の流れを汲み取ってのことだろう。SNSの流行や若者を中心に人気を博すTik Tokなどの動画投稿ツールの浸透によって、ダンスや振り付けは今までよりもずっと手軽に発信できる自己表現となった。あるダンスが大きな話題になるとSNS上でも真似して踊る動画が増え、ダンスは今の世の中にバズを起こしやすい方法の一つになっているのだ。


 そういった時代の流れからも大きな反響を呼ぶ放送回になることが予想される「名曲だらけの踊る10時間生放送!」の見どころを、4つの軸を立てて紹介したい。


■ミュージカルのプロたちによるステージ
 今回の放送は歌手だけではなく、ダンス+歌+演劇を組み合わせて観客を魅了するミュージカル界からの出演者もいる。劇団四季ミュージカル『キャッツ』に始まり、ジャニーズミュージカル 『JOHNNYS’ mini IsLAND』(東山紀之・King & Prince・ジャニーズJr.)といった本来は劇場でしか観ることができないステージが展開されるほか、映画『グレイテストショーマン』で知られる女優のキアラ・セトル登場時には、全国高等学校ダンス部選手権で2連覇の記録を持つ登美丘高校ダンス部とのコラボステージ「This Is Me」が披露される。


■ダンス&ボーカルグループそれぞれの持ち味
 ダンス&ボーカルグループでは、嵐、A.B.C-Z、KAT-TUN、関ジャニ∞、Kis-My-Ft2、King & Prince、ジャニーズWEST、Sexy Zone、NEWS、V6、Hey! Say! JUMPといったジャニーズ勢が大集結するほか、E-girls、三代目 J Soul Brothers、TWICE、Perfumeなど幅広いラインナップが揃っている。様々なジャンルのダンスを見比べることで、それぞれのグループの持ち味を楽しむことができるだろう。アイドルグループからは、その独特な振りが「前衛演劇のよう」とも評されている欅坂46のパフォーマンスにも注目したい。


■時代を象徴するダンス
 今回の放送の目玉企画となる「ダンスメドレー」には、今年ブームを巻き起こしているDA PUMP「U.S.A.」から、2004年に大ヒットし社会現象にもなった松平健「マツケンサンバ2」、着うた流行当時に400万ダウンロードを記録したダン・バラン(O-Zone)「恋のマイアヒ」、90年代に新たなダンスミュージックの境地を切り開いたTRF「EZ DO DANCE」など、それぞれの時代を象徴するヒットダンスナンバーの数々がノンストップで届けられる。また、同メドレーに含まれるSPEEDのデビューシングル曲「Body & Soul」は、島袋寛子+フェアリーズのスペシャル編成で披露される。


■クラブカルチャー枠にレアな出演者
 ダンスと密な関係にあるクラブカルチャー。前回から4年ぶり、待望の『Mステ』再登場を果たす電気グルーヴのステージングを楽しみにしている人も少なくないと思うが、『Mステ』初出演となる野宮真貴によるピチカート・ファイヴ「東京は夜の七時」のセルフカバーも大きな見どころの一つ。今回テレビで初披露されるのは、小西康陽が新たに編曲とプロデュースを手がけた特別バージョンとなるが、小西プロデュース&野宮歌唱というコラボは、2001年にピチカート・ファイヴが解散して以来初となる。


■渡邉満理奈
1991年生まれ。rockin’on.com、Real SoundなどのWEB媒体を中心にコラム/レビュー/ライブレポートを執筆。趣味は読書でビートたけし好き。