映画『銃』の予告編が公開された。
同作は、『第34回新潮新人賞』を受賞し、2016年に「ウォール・ストリート・ジャーナル」年間ベストミステリー10冊に選出された中村文則の同名デビュー小説の実写映画版。雨が降りしきる河原で拳銃を拾った大学生の西川トオルが銃に魅了され、次第に精神を追いつめられていくというあらすじだ。銃に支配され、徐々に狂気が満ちていく主人公の西川トオル役に村上虹郎、ヒロインの女子大生・ヨシカワユウコ役に広瀬アリス、トオルを追いつめる刑事役にリリー・フランキーがキャスティング。監督は『百円の恋』などの武正晴、プロデュースは奥山和由が担当した。公開は11月17日。
「俺は拳銃を拾った」というトオルのナレーションで始まる予告編では、トオルを訪ねてきた刑事が笑いながら「目撃されているんですよ、あなた」と言う場面や、トオルが銃を発砲するシーン、「あなた、次は人間を撃ちたいと思ってるでしょう?」という刑事のセリフ、ユウコがトオルに「あなたは問題を抱えている」と言うシーンなどが確認できる。トオルの隣の部屋から漏れ聞こえる女性の怒声は、隣人の女役の新垣里沙によるもの。また、ユウコの「あなたは問題を抱えている」というセリフは、原作者の中村文則が映画化に際して書き下ろしたものとなる。
撮影は昨年の7月に東京・高島平近辺ほかで実施。村上虹郎は、トオルの気持ちを体現するために撮影の少し前からトオルの家となるアパートに住み込んで撮影に挑んだという。