ザウバーF1チームの代表フレデリック・バスールは、キミ・ライコネンが2019年に加入することは、さまざまな面でチームの前進に役立つと考えている。
ライコネンが2018年末でフェラーリから離れ、ザウバーに移籍することが先週発表された。ザウバーでF1デビューを果たしたライコネンは、古巣と2019年から2年にわたる契約を結んだ。ライコネンの後任は、現在ザウバーで走る、フェラーリ傘下のシャルル・ルクレールが務める。
「キミはF1でたくさんの経験を積んでいる。今ザウバーではすべての部門の強化に取り組んでいる。彼はその過程において大きな貢献をしてくれるだろう」とバスールは言う。
「空力部門、デザイン部門、トラックエンジニアリング、タイヤマネージメントなどさまざまな作業に携わるチームの全員が、キミの加入を歓迎している。間違いなく我々にとっての前進につながるからだ」
「マーケティングや商業面においても、大きな後押しになる。先週のソーシャルメディアの状況を見ると、かつてないほどのアクセスがあった」
「こういった両方の面において、(ライコネンの加入は)我々にとってプラスになる」
「『キミが戻って来るなんて最高だ』と私のオフィスまで言いに来たスタッフもいる。だが我々は、過去のことより将来のことを考えなければならない」
■ライコネンのチームメイトはフェラーリ系ドライバーか
ライコネンのチームメイトについてはまだ発表されていない。アルファロメオがタイトルスポンサーを務める関係で、チームにパワーユニットを供給するフェラーリがドライバーを選択する権利を有しており、その権限は10月半ばまで有効であるとも伝えられている。
現在のレースドライバー、マーカス・エリクソンは、ザウバーの投資家の支援を受けているが、それでも2019年のシートを確保することができないかもしれない。フェラーリは育成ドライバーのアントニオ・ジョビナッツィを走らせることを望んでいるといわれているからだ。
「この2週間、ドライバー市場に大きな動きがあった。関係者全員と話し合いを行った後に、近いうちに決断を下す」とバスールは述べている。
「はっきりした答えが出ることはチームにとっていいことだ。(発表は)近いうちに行う予定である」