2018年12月に開幕する2018/19年のABBフォーミュラE選手権にワークス参戦する日産自動車は9月20日、ドライバーにセバスチャン・ブエミとアレックス・アルボンのふたりを起用すると発表した。
攻撃的なエアロが特徴の第2世代シャシー“Gen2”が導入される第5シーズンのフォーミュラEに、日本メーカーとして初めてワークス参戦するニッサンが、そのドライバーラインアップを明らかにした。
起用がアナウンスされたドライバーのうち、ブエミはフォーミュラE創立初年度からルノー・e.ダムス(初年度はe.ダムス・ルノー)陣営のひとりとして参戦。2015~16年にはシリーズチャンピオンに輝いたほか、2017/18年シーズンもランキング4位を獲得している。
なお、ブエミはフォーミュラEと並行して2018-19年のWEC世界耐久選手権にTOYOTA GAZOO Racingから参戦しており、今後はWECとフォーミュラEというふたつの世界選手権に異なる日本車メーカーから参戦することになる。
もうひとりのアレックス・アルボン(アレキサンダー・アルボン)は現在22歳の若手。2016年はGP3でシリーズランキング2位につけたほか、2018年のFIA F2にはダムスから参戦し3勝、10戦20レースを終えた時点でランキング3位につけている新進気鋭だ。
「これから始まるシーズン5は、私にとって新たなスタートになるだろう」とブエミ。
「刷新されたマシンやレースフォーマット、そしてレース会場となる都市やレーストラックも新しくなる。私はこれからもe.ダムスとともに仕事に取り組み、電気自動車技術で世界をリードする日産自動車がもたらす興奮を世界中のモータースポーツファンに届けられることを楽しみにしているよ」
今年がフォーミュラEデビューとなるアルボンは「競争が激化しているフォーミュラE選手権において、世界を代表するドライバーたちに対して自分がどこまで戦うことができるのか。今からとても楽しみにしている」とコメントを残している。
両ドライバーは12月のシーズン開幕に先駆けて10月にバレンシアで行われる合同テストに参加。ここでニッサンのGen2フォーミュラEマシンデビューを果たすという。
ニッサンのグローバルモータースポーツダイレクターを務めるマイケル・カルカモは「フォーミュラE選手権での数々の記録が物語るようにブエミは真のトップドライバーだ。ニッサンはそのブエミと勢いのある若手ドライバーであるアルボンが組んだチームで参戦する」と述べた。
「私たちの革新的な技術とニッサン インテリジェント モビリティのビジョンを示すにあたって、これ以上のチームは考えられないだろう」
第5シーズンのフォーミュラEは12月15日、サウジアラビアの首都リヤド郊外のディルイーヤで開幕する。