2019年の去就が注目されるストフェル・バンドーンが、フェラーリの開発ドライバーとしてF1に残る可能性があると、ベルギーメディアが報じている。
バンドーンは2018年末でマクラーレンから離脱することが決定しているが、2019年の移籍先は決まっていない。バンドーン自身は来季F1に残る可能性は低くなってきていると認めているものの、ベルギーのLa Derniere Heure紙は、彼はフェラーリの開発ドライバーに就任するかもしれないと伝えた。
現在ダニール・クビアトがフェラーリの開発ドライバーを務めているが、クビアトは2019年にトロロッソ・ホンダのレースドライバーを務めるのではないかといわれている。その場合、バンドーンが後任を務め、シミュレーターでの作業などを担当するかもしれないとLa Derniere Heure紙は予想しているのだ。
バンドーン自身はこの報道についてコメントしておらず、F1以外の選択肢も検討すると述べている。
「F1に残る可能性はあるけれど、限りなく低くなってきている」とバンドーンはベルギーのRTBFに対して語った。
「この数週間でドライバーマーケットが大きく変化した。まだ何も決まっていないが、F1以外の可能性にも目を向けている。近いうちに確定することを願っている」
「高いレベルの選手権はF1以外にもある。僕の才能を信じてくれている人たちは大勢いるんだ」
「僕はかつてレースに勝ち、選手権を制する力を示していた。そのころから何も変わっていない。環境が変われば、また力を発揮できる」
マクラーレン育成ドライバーだったバンドーンは、2015年にGP2でタイトルを獲得。翌2016年には日本のスーパーフォーミュラにフル参戦し2勝を挙げた。同年、大クラッシュの影響で欠場したアロンソの代役としてバーレーンGPでマクラーレンからF1デビューを果たし、2017年からレギュラードライバーに昇格。今年F1フル参戦2年目を迎えたが、チームの低迷が続く中、思うような走りを披露できずにいる。