サンリオの人気キャラクター、ハローキティのYouTubeチャンネルが話題だ。ハローキティといえば女児向けのファンシーなキャラクターとして知られているが、ユーチューバー・キティは、サンリオを「事務所」と呼ぶようなドライな一面も持つ。
9月10日に投稿された「自己紹介動画に『コメント返し』するよ!」と題された動画では、さらに"ブラック"な一面をのぞかせた。
「瞳の奥に殺風景な部屋が写り込んでいる」といった指摘も
8月末に公開された最初の動画「ハローキティ、YouTubeデビュー!」は100万回以上再生され、約4600件のコメントが寄せられた。
コメントの多くは、キティのYouTubeデビューを歓迎するものだったが、中には「声が違くて嫌だなと思う」というものもあった。1990年以降、サンリオピューロランドやアニメでキティの声を当ててきたのは声優の林原めぐみさん。この声に慣れているとYouTubeの声は不自然に感じる。この疑問についてキティ本人は、
「声はやっぱりまだ本調子じゃないんだけど、いつものベストコンディションの時のキティの声を覚えてくれてるんだなっていうの、すごいうれしくて。もしかしてピューロとかで会ったことあるのかなとか想像したりして。あの、だから、いつもありがとう」
と答えていた。キティの声は音声合成ソフトを使っていると思われるが、これから調整をしてクオリティを上げていくということなのだろう。
また「目が怖い…」という声も多かった。これについては、デフォルメされたキャラクターなのに、目に虹彩があって妙に生き物っぽくて怖いという意見がネット上で出ていた。このコメントに対して、キティが「目!」と可愛らしく答えると、画面には瞳のアップが映し出された。この場面を見たネットユーザーたちは、"瞳に殺風景な部屋が写っている"と騒然とした。
動画を一度見ただけでは気づきにくいが、目がアップにされた場面をキャプチャーして明るさを調整すると、瞳に部屋らしきものが移っているのがわかる。その様子は、YouTubeの番組で背景として写っているファンシーな部屋とは異なり、味気がなく雑然としているのだ。
「上位争いしてるキャラの名前を出さないのかね」というツッコミを笑って流す
さらに初回の動画では、事務所のサンリオには、ぐでたまちゃんやKIRIMIちゃん、コロちゃんが在籍していると話していた。これに対して「あえて上位争いしてるキャラを名前を出さないのかね。策士やね」というコメントが寄せられた。
サンリオには、マイメロディやキキララ、ポムポムプリンなど人気のキャラクターがたくさんいる。このツッコミに対してキティは何も答えず、にっこりと笑うだけで質問を流してしまった。
元々、キティには「お上品でお姫様みたいな、可憐」なイメージを持っていたファンも多い。しかしそうしたキラキラしたイメージに留まらない一面を持つのがユーチューバー・キティの魅力なのだろう。コメント欄には「可愛さだけではなくシュールさまで追加されていて魅力倍増」といった声が上がっていた。