9月18日、ファルケン・モータースポーツはドイツ・ニュルブルクリンクで22日に開催されるVLNニュルブルクリンク耐久シリーズ第7戦に、新型ポルシェ911 GT3 Rを投入すると発表した。
VLNやニュルブルクリンク24時間で活躍するファルケン・モータースポーツは近年、ポルシェのGT3カーである911 GT3 RとBMWのM6 GT3という異なるメーカーの2台体制で両カテゴリーに参戦。2018年シーズンは9月1日に決勝レースが行われたVLN第6戦でポルシェ、BMWの2台によるワン・ツー・フィニッシュを飾っている。
そんなファルケンが投入を予定している新型911 GT3 Rは、今年5月にワールドプレミアされ、マンタイ・レーシングの手によって開発車がVLN第5戦でレースデビューを終えたばかりの最新GT3カーだ。
ファルケンが走らせるのはそんな新型911 GT3 Rのカスタマー第1号車となるが、同マシンは現在までにホモロゲーション登録が済んでいないため、参戦クラスはSP9 GT3クラスではなくSP-Xクラスになるという。
991型911の第2世代をベースとするこのマシンは、先代からエアロダイナミクスに手が加えられたほか、給油口位置の変更や“Eクラッチ”採用による2ペダル化、ABSの改良といったさまざまな変更点がみられる。その中にはフロントサスペンションのダブルウィッシュボーン化も含まれる。
この足回りの改良によってフロントタイヤのサイズが300/650-18から300/680-18となるため、これまで300/660-18というサイズを使用していたファルケンも直径がひと回り大きな変更後のタイヤを用いて週末のレースに臨むという。
マンタイ・レーシングが走らせた新型ポルシェと同様のカモフラージュ風デザインテクスチャに、ファルケンのコーポレートカラーであるエメラルドグリーンとブルーが組み合わせれたファルケン・モータースポーツのマシンには、チームのレギュラードライバーであるマルティン・ラギンガーが搭乗。これにポルシェワークスドライバーのニック・タンディ、ローレンス・ファントールが合流する予定だ。