F1は、FIAやチームと協力し合い、2021年に新たなF1マシンを導入しようとしているなか、現時点でのコンセプトを反映した新世代F1マシンのイメージを公開した。F1のモータースポーツ担当マネージンディレクターであるロス・ブラウンは、予定しているテクニカルレギュレーション変更の狙いについて説明した。
シンガポールGPを前に、ファンイベントにおいて次世代F1マシンの予想図を披露した後、F1は正式にいくつかの画像を公開し、そのマシンのコンセプトについての説明を行った。
コンセプトカーには18インチのホイールが装着されており、ウイングやサイドポッド周りが現行マシンよりかなりシンプルなデザインになっている。
ブラウンは、コース上でバトルをしやすく、見た目もいいF1マシンを作ることを目指していると述べた。
「主な目的はマシン同士がコース上で戦えるようにすることである」とブラウン。
「これまでの調査により、今のマシンは走行中に接近するのが極めて難しいということが分かっている。前のマシンに数車身ほどの距離まで近づくと、ダウンフォースが50パーセント失われる。パフォーマンスが大幅に低下するわけだ」
「そのため、その理由と改善法について調査している。80パーセントぐらいのところまで来ていると申し上げることができる」
「もうひとつの重要な目的は、見た目のいいマシンを作ることだ。ビデオゲームで見るものよりかっこいいマシンにしたい」
「インパクトのあるマシンにしたいのだ。F1はモータースポーツの頂点である。そのマシンはセンセーショナルな外観のものであるべきだ」
こういったマシンの変更によって、新しいチームや自動車メーカー、技術者などの参入を実現したいとブラウンは言う。
「大勢の人々がF1に参戦したがるような環境を作りたい。F1はテクノロジーの宣伝をする素晴らしい機会になる」
「未来のエンジニアが不足している。若者たちにF1のエンジニアリングやテクノロジーに関わりたいという情熱を抱かせることができるなら、それは素晴らしいことだと思う」