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全日本ラリー:クラッシュしリタイアを喫したトヨタ。次戦での雪辱を誓う

2018年09月19日 11:41  AUTOSPORT web

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全日本ラリー:クラッシュしリタイアを喫したトヨタ。次戦での雪辱を誓う
2018年シーズンのJRC全日本ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racingは、9月14~16日に行われた第8戦『RALLY HOKKAIDO』に参戦。デイ1でクラッシュに見舞われ、リタイアを喫した。

 モータースポーツの厳しい環境下で『人を鍛え、クルマを鍛える』ことを目的に、2015年からJRCに参戦しているTOYOTA GAZOO Racing。スーパーチャージャーを搭載する『TGR Vitz GRMN Rally』を第3戦ラリー丹後からJN5クラスに投入している。

 チームが挑む第8戦は、シーズンでもっとも過酷と言われるラリー北海道。帯広市をホームタウンとして行われる未舗装路(グラベル)ラリー。SS距離は178.87km、総走行距離は749.08kmとシーズン最長だ。

 第7戦で今シーズン初優勝を飾り勢いに乗るチームは、難コースの多いラリー北海道に合わせ、ギヤ比の調整や、マシンの改良を施して競技に挑んだ。

 デイ1、SS3まではクラス4番手を順調に走行、慎重な滑り出しをみせていた。しかし、今大会最長距離を誇るSS4、スタートから2km地点の左コーナー手前でマシンが跳ね横転。大きなダメージを負い、リタイアを喫した。

 チーム監督を務める豊岡悟志は「本当にラリーは厳しい戦いだと実感しています。前回優勝したことで、チーム全体がいい流れでラリーに挑めていたので、とても残念です」と語る。

「幸い、ドライバーとコ・ドライバーにはケガがなく、安堵しています。どのラリーでもそうですが、必ず課題や学びが見つかります。同じ状況は二度とありません。ですから、そのなかで起きる事態にどう対処すべきなのかがラリーの醍醐味だと思います。これはラリーの現場でしか得られない貴重な機会です。今回得た課題を経験とし、次戦につなげていきたいと思っています」

 ドライバーの眞貝知志は「とても残念な結果となってしまいました。今回はタイムを追求するのではなく、必ずフィニッシュまでクルマを運ぶことを目標にラリーを進めようと考えていました」とする。

「SS3まではコ・ドライバーとのコンビネーションを考えながら、堅実な走りができていました。SS4は距離も長くハイスピードなコースですし、危ない箇所には注意を入れていましたが、コースアウトしたコーナーには注意を入れていませんでした。レッキの段階から、もっと気をつけて危ない箇所にチェックを入れる必要があったのだと思います」

 次戦、JRC第9戦は岐阜県高山市を舞台に行われる『ラリーハイランドマスターズ2018』だ。