9月15~16日、ドイツのニュルブルクリンクでランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパの第5ラウンドが行われ、笠井崇志/オーガスト・マックベス組46号車はレース1は総合38位/プロ-アマクラス9位となったものの、レース2では総合6位/クラス2位でフィニッシュ。今季4回目の表彰台獲得を果たした。
三重県出身の笠井はレーシングカートからイタリアのFIA-F4等を経て、スポーツカーレース参戦を志しており、今季は強豪ビンツェンツォ・ソスピリ・レーシング(VSR)に加入。ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパに参戦している。ヨーロッパを転戦するシリーズの今回の舞台は、ブランパンGTシリーズ・スプリントカップの併催レースとなるニュルブルクリンクだ。
笠井のパートナーは、フィリップ・ウラジックからミサノ戦でもコンビを組んだマックベスに変更されたが、9月15日に行われたレース1の予選ではマックベスがアタックし総合14番手/クラス6番手という順位に。レース2では笠井がアタックし、総合13番手/クラス5番手という結果に終わる。
15日のレース1では、マックベスがスタートを担当するが、オープニングラップに他車と接触してしまう。これによりダメージを受けたマシンはペースが上がらず、マックベスから笠井に交代するも症状は変わらず。リタイアとはならなかったが、総合38位/プロ-アマクラス9位でフィニッシュした。
明けて16日のレース2では、笠井がレース1のうっぷんを晴らすかのような走りを披露する。オープニングラップで総合13番手から8番手まで一気にポジションを上げ、好ペースでレースを戦ってみせる。レース途中、前走車に引っかかったこともあり、チームはピットインを決断した。
笠井の好走を継いだマックベスは、プロ-アマクラスの3番手でコースに復帰すると、残り8周というところでクラス2番手に浮上。さらにクラス首位を走っていた12号車を追った。マックベスは首位のテールにまで食らいついたが、そこでチェッカー。優勝はならなかったが、クラス2位表彰台を獲得してみせた。
この結果で、笠井はプロ-アマクラスのランキング3位に。残すは11月15~16日に開催されるイタリアのバレルンガでのレースだ。この際はランボルギーニ・スーパートロフェオ・ワールドファイナルにも参戦予定で、ふたつのタイトルをかけて争うことになる。