Audi Team Hitotsuyamaは、2018年9月15日、16日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されたSUPER GT第6戦「SUGO GT 300 km RACE」に出場しました。決勝レースの序盤までは表彰台獲得の期待が高まっていたHitotsuyama Audi R8 LMSでしたが、突然のパンクにより、そのチャンスをふいにすることになりました。
▱予選 SUPER GTの予選は、通常、各クラスとも15分間のQ1と10分間のQ2が1回ずつ行われます。しかしここスポーツランドSUGOでは、台数の多いGT300クラスが2グループに分かれて10分間のQ1を行い、各グループの上位7台がQ2に進出するという形式で予選が行われました。
午後2時にスタートしたQ1はウエット宣言が出されていましたが、Bグループのリチャード・ライアンがタイムアタックに挑むころにはコースはほぼドライとなり、最初のアタックで1分18秒784のトップタイムをマーク。結局、セッション終了までこのタイムを上回る者はなく、Hitotsuyama Audi R8 LMSはBグループのトップでQ2に進出することになります。「リチャードは木曜あたりから熱を出していて、体調が悪いなか集中して一発で決めてくれたんです。それもあって、今回のわれわれのマシンはかなりパフォーマンスが良さそうだと感じていました」(一ツ山)
ステアリングを握るライアンからは「マシンはパーフェクトに近いから、ここから前との差を詰めて行くよ!」という無線が入り、いよいよこれからというところで、突然悪夢のようなトラブルが発生しました。17周目の最終コーナーで左リヤのタイヤがパンクし、ライアンは緊急のピットストップを余儀なくされたのです。チームはタイヤ交換と少量の燃料補給を行い、すぐさまマシンをコースに送り出しましたが、パンクした際に左リヤのインナーフェンダーが破損しており、それがタイヤに干渉していたため、ライアンはマシンを再度ピットに戻すことになりました。その修復により約5周をロスしたAudi Team Hitotsuyamaは、レース序盤で優勝争いから離脱することになったのです。