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ピレリF1「複雑で厳しいレースのなかで、数多くの戦略が展開された」

2018年09月18日 15:51  AUTOSPORT web

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2018年F1第15戦シンガーポールGP
2018 シンガポールグランプリ決勝

メルセデスのルイス・ハミルトン、ハイパーソフト-ソフトと繋ぐ1ストップ戦略で、

恒例のセーフティーカー登場となったシンガポールグランプリを制す

広範囲に渡る戦略が展開され、全3種類のスリックコンパウンドが使用された

ハイパーソフトで、ラップレコードが3秒以上短縮

2018年9月16日、シンガポール
 ポールポジションからスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトンが、1ストップ戦略でシンガポールグランプリを制しました。ハミルトンは、他のトップ10グリッドのドライバー同様にP Zeroピンク・ハイパーソフトタイヤでスタートしました。

 ハイパーソフトは、金曜日と土曜日の走行で、ウルトラソフトよりもラップあたり1.5秒以上速い性能を示していました。15周目にソフトへ交換したハミルトンは、ウルトラソフトへ交換したライバルたちよりも速いペースでトップを維持し、フィニッシュまでアドバンテージを維持しました。

 スタート直後に発生した4周のセーフティーカー導入によって、ハミルトンを含むハイパーソフトでスタートしたドライバーたちは、第1スティントの周回を稼ぐことができました。

 数多くの戦略が試行された中、フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、ハイパーソフト-ウルトラソフトと繋ぐ1ストップ戦略で3位を獲得しました。2位を獲得したレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ハミルトンと同じ戦略を採りました。

 フェルスタッペンのチームメイト、ダニエル・リカルドは、ハイパーソフト-ウルトラソフトと繋ぐ戦略を活かし、レース終盤に卓越したスピードを示しました。ウルトラソフトでスタートしたドライバー中の最上位は、11番グリッドからスタートして7位を獲得したマクラーレンのフェルナンド・アロンソでした。

 レースのファステストラップは、ハースのケビン・マグヌッセンによって記録されました。このタイムは、これまでのラップレコードよりも3秒以上速いものでした。

 シンガポールグランプリでのセーフティーカー導入率100%という記録は保たれたものの、今回のセーフティーカー導入によるレース戦略への影響は限定的でした。

ピレリカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「予測通り、シンガポールは長く、複雑で厳しいレースとなりました。セーフティーカー導入率100%の記録も維持され、複雑なレースに新たな戦略的要素が加えられました。トップ10グリッドの全ドライバーがハイパーソフトでのスタートとなり、数多くの戦略が展開されました」

「ハイパーソフトは、レース序盤に素晴らしいスピードを示した反面、より硬いコンパウンドで長いオープニングスティントを走行したドライバーにトラックポジションを明け渡すリスクを含んでいました」

コンパウンド毎のラップタイム上位
ソフト
ルイス・ハミルトン 1分42秒913
フェルナンド・アロンソ 1分43秒164
マックス・フェルスタッペン 1分43秒345

ウルトラソフト
ダニエル・リカルド 1分43秒120
セバスチャン・ベッテル 1分44秒669
ランス・ストロール 1分46秒033

ハイパーソフト
ケビン・マグヌッセン 1分41秒905
ルイス・ハミルトン 1分44秒403
ブレンドン・ハートレー 1分44秒889


最長スティント
ソフト
ルイス・ハミルトン 46周

ウルトラソフト
セバスチャン・ベッテル 47周

ハイパーソフト
ダニエル・リカルド 27周


ピットストップ戦略
 メルセデスのルイス・ハミルトンが、我々が予測した1ストップ戦略で優勝しました。ハイパーソフトでスタートしたハミルトンは、15周目にソフトへ交換しました。理論上の最速戦略は、ウルトラソフト-ソフトと繋ぐ1ストッパーでした。この戦略を採ったアロンソが7位を獲得しました。